民団中央本部が主催する尹德敏駐日韓国大使の在日同胞歓送会が12日、都内で開かれ、首都圏在住の民団、傘下団体幹部らを中心に約100人が出席した。
2023年7月に就任した尹大使の2年間の活動を映像で紹介した後、金利中団長は「尹大使就任当時、韓日関係は最悪と言われ、在日同胞社会も様々な葛藤が深刻化していた。尹大使は着任早々打開に向けて精力的に取り組まれた。両国首脳間のシャトル外交が再開され、長い間中断された政治、経済、安全保障、文化等、各分野における意思疎通と協力が再度活性化した。韓日間の人的交流も今や1000万人超が見込まれている。在日同胞社会の諸問題も改善に向けて大きく前進することができた」と述べ、深い感謝と敬意を表した。
尹大使は「尹錫悦大統領からは『韓日関係を最善の形に戻したい』と希望を聞いた。就任時、日本社会全体がここまで韓国に対して冷たいとは思わなかった。嫌韓報道があり、書店には嫌韓本が並んでいた。日本人人士はほとんど会ってもくれなかった」と振り返った。続けて「10余年間の最悪な韓日関係によって外交ネットワークが壊れており、大使館は孤立していた。『よく働く大使館にしよう』と職員に働きかけ、職員が積極的に働いてくれた。民団、韓人会の混乱事態をどうすれば収拾できるか腐心したが、両団体の決断で今では名実ともに在日の団結が図られ、その力で韓日関係も良くなってきた。これからは民間人として在日社会の発展のために尽力する」と結んだ。
東京本部の李壽源団長が「民団への深い配慮と韓日関係改善への努力に感謝する」と挨拶し、婦人会中央本部の劉代永会長が花束を贈呈し、送別の宴が始まった。