掲載日 : [22-09-15] 照会数 : 5526
「韓日関係改善へ全力」尹徳敏大使が在日同胞と交流会
[ あいさつで韓日関係改善へ全力を尽くすと語る尹徳敏駐日韓国大使 ]
7月16日に赴任した尹徳敏駐日韓国大使の歓迎を兼ねた在日同胞交流会が7日、東京都内で開かれた。首都圏を中心にした民団や傘下団体、韓人会、駐日韓国企業、留学生会などの同胞団体から90人が参席し尹大使の前途を祝した。
尹大使は5月に就任した尹錫悦大統領の外交ブレーンの一人。大統領選挙後、選挙陣営独自のシンクタンクとも言える政策諮問団に参加し、外交安保公約の樹立にも関与した。安全保障や北韓の核問題にも精通している知日派で日本に広い人脈を持つ。韓日関係と北韓問題など外交安保分野を研究してきた学者で、朴槿恵政府当時、次官級の国立外交院院長を務めた。また、国立外交院の前身である外交安保研究院で約20年間教授として在職した。
ソラボル高等学校卒業後、韓国外国語大学、米ウィスコンシン大学を経て、91年に慶應義塾大学大学院で政治学博士号取得するなど、日本留学経験がある。02年~03年には慶応大学客員教授も経ている。
花束贈呈に続き、尹大使の略歴が紹介されたあと、呂健二団長は「韓日関係の悪化が続いているが、これは在日同胞にとって生活に直結する死活問題。日本での留学経験など、日本に広い人脈を持ち、在日同胞の実情もよく存じている。赴任以来、積極的に日本の各界人士と顔を合わせて努力されている。両国の友好親善ムードに転換してくれると信じている」と期待を込め、「民団をはじめとする私たち在日同胞も、韓日の懸け橋として草の根活動を積極的に努力していこう」と呼びかけた。
尹大使は「韓国を出発する前日、尹錫悦大統領は私に、一日も早く、韓日関係が最も良かった時期に改善するようにと要請していた。私にとっては強い指示と捉えており、全力を尽くそうとの気分を一層高めた」と韓日関係改善への決意を示した。
続けて、「日本で客員教授をしていた2002年、韓日ワールドカップで韓国がベスト4に進出したが、準決勝を国立競技場でのパブリック・ビューイングで、韓日両国の若者たちと一緒に、大声援を送ったことを今も忘れない。また、2011年の東日本大震災の時、ソウル市内の所々に『頑張れ日本!』との横断幕を掲げながら、市民たちが募金活動を展開していた姿を思い出す」と民間レベルの幅広い友好・親善を例に挙げながら、「今一度、最も良かった時期に回復しなければならない。ドイツとフランスのように、成熟した関係に向かっていくべきだ」と述べた。
また、「韓国が困難を迎えるたびに、在日同胞の皆さんから母国を支援していただいた。皆さんの愛国心のおかげで韓国が世界に誇る、経済大国になった。皆さんの祖国への愛情と業績を次の時代に伝え、韓日関係改善へ共に努力しよう」と呼びかけた。
この後、辛容祥民団中央常任顧問の乾杯音頭で懇親会が始まると、尹大使は参加者と記念撮影をするなど、和やかな雰囲気に包まれた。