掲載日 : [22-09-22] 照会数 : 4445
関係改善の必要性共感…NYで韓日首脳会談
[ 韓日首脳の略式会談に先立ち、握手を交わす尹錫烈大統領と岸田文雄首相【写真:大統領室】 ]
国連総会出席のため米ニューヨークを訪問した尹錫烈大統領と岸田文雄日本首相による韓日首脳会談が21日(現地時間)に行われ、両国関係改善の必要性に共感したと、第20代大統領室が公式発表した。
韓日首脳会談は2019年12月、中国成都で開かれた韓・日・中首脳会議の契機に、当時の文在寅大統領と安倍晋三首相が会談して以来、2年9カ月ぶりとなる。
両国首脳は同日昼、マンハッタンの国連総会会場近くのあるカンファレンスビルで30分間首脳会談を行った。 尹大統領としては5月の就任後、初の韓日首脳会談で、議題を決めずに議論する略式会談形式で進められた。
会談は、岸田首相が出席する「包括的核実験禁止条約(CTBT)の友人たち」の会場に尹大統領が訪問する方式で実現した。
大統領室の発表では「両国首脳は懸案を解決して両国関係を改善する必要性に共感し、このため、外交当局対話を加速化することを外交当局に指示し、引き続き協議していくことにした」とし、「両首脳は首脳間疎通も継続していくことにした」と明らかにしている。
あわせて、北韓核問題についても「最近の核兵器法制化、7回目の核実験の可能性など北朝鮮の核計画に対する深刻な憂慮を共有し、これに対応するために国際社会と緊密に協力していこうということで意見が一致した」と付け加えた。
これと共に尹大統領と岸田首相は「自由民主主義と人権、法治など、相互共有する普遍的な価値を守っていくために、両国が国際社会と共に連帯していくことも同意した」としている。
大統領室関係者は「可視的な成果への第一歩を踏み出した。両国間には様々な葛藤が存在するが、両首脳が直接会って解決に向けた第一歩を踏み出したことは大きな意味がある」と述べた。
日本側の報道官も、「両国首脳が諸問題の解決により健全な2国間関係を回復する必要性を共有した」とし、「未来志向で関係を発展させることに合意した」と述べた。