掲載日 : [22-06-24] 照会数 : 7252
次世代育成テーマに知識高め会員交流を深める…婦人会大研修会
[ 講演に聴きいる関東Aブロック研修会参加者 ]
[ 近畿Bブロックの懇親会で ]
在日本大韓民国婦人会(劉代永中央本部会長)の2022年度全国大研修会が7日の「近畿A」から始まり、「近畿B」(8~9日)、「中北」(14~15日)、「関東A」(21~22日)、「関東B」(22~23日)と続いた。昨年はコロナの関係で定員数の削減で臨んだが、今年は定員をやや広げた。あわせて抗原検査キットも備えるなど、新型コロナウイルス感染予防対策を講じた。
今年のテーマは「在日韓国女性の次世代育成と歴史を繋げよう未来に」。講師陣も様々なジャンルで活躍する在日同胞の著名人や大学の教員のほか、日本人人士に依頼した。また、各ブロックとも、懇親会には、みんだん生活相談センターの所長で昨年、歌手デビューした金昭夫さんを招いたミニコンサートを楽しみ、会員同士の交流を深めた。
開講式で劉会長は「安心、安全を最優先に考えた。1泊2日という慌ただしい日程だが、講義を通じて知識を高め、会員どうしの疎通を図り、信頼を深め、実り多い時間にしてほしい」としながら、「韓国では新政権が誕生し、韓日関係改善へ期待が高まっている。私たち婦人会は以前にも増して、地域社会と常に共生し草の根運動で韓日両国の懸け橋となり、民団と歩調をあわせ一体となって前進しましょう」と呼びかけた。
大研修会の先陣を切った和歌山県白浜温泉で開かれた近畿Aブロックには兵庫、京都、滋賀と中央本部など120人が参加した。8~9日の「近畿B」は、大阪、奈良、和歌山と中央本部など169人が参加した。
激励に訪れた民団中央本部の呂健二団長は「多方面の専門家たちの講義を準備したと聞いている。また、韓国では新政府が出帆し、韓日関係改善にも光が見えてきた。民団は、韓国人のルーツを大事にしながら多文化共生社会のリーダーとして尽力していくとともに、婦人会の積極的な活動に大きく期待している」と激励した。
講演では、東京大学大学院工学系研究科・医学系研究科の鄭雄一教授が「骨と軟骨の健康」について講演したほか、心理コンサルティングの南美華さんが「笑って生きる幸せな思考回路の作り方」について、免疫力のアップや楽しい時間の過ごし方を説明した。
また、民団愛知本部の尹大辰副議長は「李王朝最後の皇太子妃・李方子さんの生涯」について講演した。
「中北」は14~15日、愛知県蒲郡市の三谷温泉に愛知、三重、岐阜、石川、福井、富山と中央本部あわせてなど130人が参加した。
民団からは中央本部の金勇光副団長、愛知本部の河隆實団長、三重本部の殷慶基団長、駐名古屋韓国総領事館から朴先哲総領事ら多数が赴いた。
講演は、新潟産業大学経済学部の蓮池薫准教授が、北韓での24年間の生活を振り返りながら拉致の現状について、みんだん生活相談センター相談員の金幸三税理士が、国際税や相続税などについて解説した。
関東はA(21~22日、東京、西東京、千葉、茨城、栃木、群馬)とB(22~23日、神奈川、埼玉、静岡、長野、山梨、新潟)に分かれて、千葉県鴨川市で開催。A、Bともに約130人ずつ参加した。
講師はフリーアナウンサーの岩佐まりさん、鄭雄一教授、東北大学准教授の李仁子さんの3氏。
今年の全国大研修会はこの後、28~29日に「東北」を経て、7月3~4日の「九州・中国・四国」で締めくくる。