掲載日 : [18-09-03] 照会数 : 17814
【神奈川】虐殺の記憶を次代に 関東大震災追悼会横浜で
[ 久保山墓地内にある「関東大震災殉難朝鮮人慰霊の碑」前で献花する参列者たち ]
[ 朗読劇で記憶の継承を訴える実行委員会メンバー ]
【神奈川】関東大震災朝鮮人虐殺から95年。横浜市西区の久保山墓地で1日、市民でつくる「神奈川実行委員会」が追悼会を営んだ。同実行委は朝鮮人虐殺から90年目にあたる2013年、横浜市立小元教員の山本すみ子さんが「記憶の継承」を呼びかけて結成した。
6回目の今年は市民160人が参加。虐殺を目撃した市民が贖罪の気持ちを込めて自費で建立した「関東大震災殉難朝鮮人慰霊之碑」前で献花。横浜市在住の在日3世、曺和仙さんがサルプリチュムを捧げた。
主催者を代表して山本すみ子さんは「『神奈川方面警備隊法務部日誌』などの記録や証言から警察や自警団だけでなく軍隊も加担したことが少しずつ明らかになってきた。100年に向けて引き続き事実究明に向けた努力を続けていきたい」と述べた。
韓国から参加した市民団体「1923関東韓日在日市民連帯」の金鍾洙代表は「虐殺に関する事実を韓国の若い世代に伝えたい」と資料館を建設する構想を明らかにした。目標は震災から100年の2023年だという。
最後に実行委メンバー14人が「鳳仙花」のメロディーをバックに95年前の惨劇を再現した朗読劇を披露した。