掲載日 : [22-03-17] 照会数 : 6587
京都国際がコロナ13人陽性でセンバツ辞退
[ 昨年夏の甲子園準決勝終了後、スタンドにあいさつする京都国際ナイン ]
第94回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の大会本部は開幕を1日前にした17日、京都国際から出場辞退の申し出があり、受理したと発表した。計13人の選手らが新型コロナウイルスに感染したため。
代わって近畿地区の補欠1位校、近江(滋賀)が出場する。近江は、大会第2日(19日)の第2試合で京都国際との対戦が決まっていた長崎日大と戦う予定。
17日朝、京都国際は日本高野連に書面で出場辞退を申し出て、受理された。同校のホームページを通じて朴慶洙校長は「生徒の思いを鑑みますと安易に決断できることではなかったが、大会本部および医療機関と連携を図ってきたが、生徒の命を守ることを最優先にすることで意見が一致し、断腸の思いで辞退を決断した」と胸中を述べた。
京都国際は優勝候補の一角で、今秋ドラフト有力候補の森下は注目株だ。昨年のセンバツで甲子園に初出場して夏は4強に躍進していた。今大会前の辞退で、出場回数にカウントされない。コロナ禍でのセンバツ辞退は史上初のケースになった。
発表によると、京都国際は14日に受けた大会前のPCR検査で、選手ら8人の陽性が確認された。16日、陰性だった選手らを再検査した結果、さらに5人が陽性だった。
大会の感染予防ガイドラインでは、出場校の選手らに感染者が出た場合、集団感染が疑われるのかを重要視して対応するとしている。
大会本部は17日までに緊急対策本部の会議を開き、京都国際は集団感染と判断。同校は17日に出場辞退を申し出た。大会前検査で、京都国際のほか3校で計6人の陽性が確認されたが、この3校は個別感染と判断し、出場可能とされた。
京都国際は昨春の選抜大会で春夏通じて甲子園に初出場した。昨夏の第103回全国選手権大会ではベスト4に入った。