掲載日 : [22-04-12] 照会数 : 8890
ウクライナ大統領が韓国国会で演説
[ 韓国国会でオンライン演説を行うゼレンスキー氏(国会写真記者団)=11日、ソウル(聯合ニュース) ]
ウクライナのゼレンスキー大統領が11日午後、韓国国会で与野党国会議員を前にオンライン形式で15分ほど演説を行った。韓国の支援に謝意を表した上で、「ウクライナは飛行機、タンクなどあらゆる軍事用技術を必要としている」として、「韓国がウクライナを助けてほしい」と訴えた。
ゼレンスキー氏は「ロシアの船、ミサイルを防ぐことができるあらゆる軍事装備が韓国にある」と強調。「われわれがロシアに立ち向かえるよう韓国に助けてほしい」とし、こうした兵器は「一般国民の命を生かすだけでなくウクライナを生かすチャンス」だと訴えた。
韓国に対して軍事的支援を公に要請したものとして注目される。これまで韓国政府は防弾ヘルメットやテントなどの軍需物資や医療物資、人道支援などを提供してきたが、「殺傷兵器の支援に関しては制限される側面がある」との立場を示してきた。
ゼレンスキー氏はこの日、「ロシアの全面的な侵攻に立ち向かっているウクライナの全ての国民を代表し、この場を用意して下さった韓国の国会に感謝申し上げる」と演説を始めた。
「全ての国が独立を保つ権利がある。全ての都市には平和に生きる権利があり、全ての人に戦争によって殺されない権利がある」と重ねて強調し、「われわれはこのために戦っている。われわれと共に立ち、ロシアに立ち向かってほしい」と要請した
また、ロシアの侵攻に関連し、「われわれは20世紀にこうした破壊をたくさん目撃した」とも述べ、朝鮮戦争を想起させた。「1950年代に戦争で多くの民間人が命を失ったが、韓国は勝った。その時、国際社会が多大な支援をした」と言及。「現在、ロシアが自らと止まるという期待はない」として、「国際社会の力によりわれわれが、ロシアが変化を選択するようにしなければならない」と強調した。
今回の演説は国会外交統一委員会の李光宰(イ・グァンジェ)委員長がウクライナ側に提案し、実現した。
【聯合ニュース】
記事原文
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220411005500882?section=news