掲載日 : [21-10-06] 照会数 : 8568
動画「民団コロナワクチン職域接種...在日外国人にも開放」
民団のコロナワクチンの職域接種が11日から東京都港区南麻布の民団中央会館で始まり、1回目の接種となる19日までの土日4日間、在日同胞だけでなく、都内をはじめ、神奈川や埼玉、千葉の各県などから日本人と留学生や定住外国人も含む多くの人々が接種にかけつけた。民団は、古くから「多文化共生社会の実現」や「日本地域社会への貢献」を唱え、阪神・淡路大震災や東日本大震災に際しての避難所での炊き出し、救援物資配布などの救援活動を展開してきたが、今回もワクチン接種を通じて、国境を越えた助け合いの精神を遺憾なく発揮した。
対象が在日同胞だけでなく、国籍を問わず満16歳以上であれば誰でも接種できるとあって、接種券が届かない人や住所移転などで予約が困難だった「接種難民」が多く申し込んだ。言葉の壁で接種予約の方法が困難だった外国人も目立った。
特に、神奈川県に住むネパール人が相互扶助と日本人などとの交流を展開している団体「かながわネパール人コミュニティ(ハリ・サプコタ・ドルラズ会長)」からは100人以上が訪れた。
ハリ会長は民団のワクチン接種の情報を聞き、SNSなどを通じて会員に広げた。現在、日本に住む在日ネパール人は約9万6000人とこの10年間で急増している。
在日歴12年目のハリ会長によると、神奈川県に住むネパール人は約7500人だが、接種券こそ届いたものの、日本語で書かれているため、予約に戸惑う人が大半だ。ハリ会長は日本語が堪能なメンバーに呼びかけ、民団接種会場に赴き、通訳・翻訳などの世話に当たった。「民団とは以前から交友があった。在日外国人団体のレジェンドでもある民団のこのような支援活動にとても感謝している」と述べていた。
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