掲載日 : [21-10-08] 照会数 : 8053
白井貴子さん招き一日研修…婦人会東京2年ぶり
[ 「夢はあきらめない」をテーマに講演する白井貴子さん ]
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されたことにより、婦人会東京本部(李正子会長)は4日、東京・港区の韓国中央会館で会員を対象に通算9回目となる「1日研修会」を行った。
同本部では4月に地方大会こそ開催したものの、コロナ禍の影響で各行事を自粛していた。会員対象の公式行事としては2019年10月の「第38回国際文化作品展示会」以来、2年ぶりとなり、60人ほどが参加した。
李会長は「コロナ禍のため、すべての行事を中止せざるを得なかったが、やはり、人と人が顔を合わせてこそ組織の絆が深まる」としながら、「一日も早く平穏な日々が訪れることを願いながら、講演を楽しんでほしい」と呼びかけた。
婦人会中央本部の劉代永会長、民団東京本部の李壽源団長、駐日大使館の金安那総領事が激励辞を述べた。
金総領事は「昨日は韓国の開天節でもあり、民団の創立記念日。その翌日にこのような研修会を開催したことは、ウィズ・コロナの新たなスタートにふさわしく、ますますの発展を期すきっかけにしてほしい」と激励した。
講師は1970年代を代表する日本の大型エースアタッカーで、1972年ミュンヘン五輪で銀メダル、1976年モントリオール五輪では金メダルを獲得した、元バレーボール選手で在日2世の白井貴子さん(69・韓国名=尹正順)。
テーマは「夢はあきらめない」。中学生から始めたバレーボールへの思いから日本代表として、2度の五輪出場にまつわるエピソードなどを交えながら、金メダル獲得をめざして猛特訓した裏話などを披露した。
婦人会のメンバーとも同年代でもあり、最後に、「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば、人生が変わる」とのウィリアム・ジェイムズ(心理学者、哲学者)の言葉を紹介しながら、「婦人会の皆さんも、まだまだ人生はこれから。このように、心を変えて人生を変えるチャンスを見つけてください」とエールを送った。