掲載日 : [20-07-03] 照会数 : 10808
韓国国体、新型コロナウイルスのため1年ずつ順延
[ 次期開催予定地である蔚山市、全羅南道、慶尚南道、釜山市関係者と共に合意署名簿を持って記念撮影 ]
今年10月8日から亀尾市と慶尚北道一円で開かれる予定だった第101回全国体育大会(国体)が来年に延期されることになった。3日、文化体育観光部スマートワークセンターで朴良雨文化体育観光部長官の主宰で開かれた2024年までの開催自治体代表者会議で「国体開催5市・道間の大会順延に合意」する了解覚書を締結した。
この覚書を基に、近く大韓体育会は理事会の議決と防疫当局の協議を経て公式発表する。
国体の関連規定では、開催時期を変更するためには、次期開催地と事前協議を行った後、体育会が承認することになっている。
慶北大会が来年に延期されたことによって、以降の開催は蔚山(22年)、全羅南道(23年)、慶尚南道(24年)、釜山(25年)の順となる。
韓国では、新型コロナウイルス感染が一時は収まったが、「解除後」に首都圏を中心に感染が続いている上、秋以降に第2派拡大への警戒が続いている。
李知事は先月10日、丁世均首相の主宰で開かれた「新型コロナウイルス・中央災難安全対策本部」のオンライン会議で、「1年ずつ延期してほしい」と建議し、あわせて文化体育部や大韓体育会などとの実務会議を通じて、今年は国体を開催しない意思を伝えていた。李知事は先月25日、次期開催都市である蔚山を訪れ宋哲鎬市長に協力を要請し、宋市長もこれを受け入れたという。
また、今年ソウルと全羅北道で開かれる少年国体と生活体育大祝典は、延期ではなく中止となる。 このため、来年の開催地などは今後議論される見通しだ。
一方、慶尚北道は総予算1495億ウォンのうち、すでに国費を含めて1290億ウォンを投入しているだけに、大会の取り消しは難しいという立場だ。
韓国国体は過去100回の大会で延期された事例はなく、中止は日中戦争期の1938~44年、韓国戦争勃発の1950年で、この70年間、取り消されたことがない。
李知事は「国体100年の歴史上、未曾有のため大会順延できたのは蔚山など次期開催都市の寛容な配慮と決断、文体部の迅速な決定のおかげ」とし、「来年の国体はポストコロナ時代の国民大和合と治癒、危機克服、経済活性化の新しい風を巻き起こす大会として準備に万全を期する」と強調した。