掲載日 : [21-06-09] 照会数 : 10952
在日女性の役割りを探る…婦人会大研修会スタート
[ 九州・四国・中国地協の大研修会であいさつする劉代永会長 ]
まず山口で、劉会長「連帯深めよう」
在日本大韓民国婦人会(劉代永中央本部会長)の2021年度全国大研修会が2日の「九州・四国・中国地協」から始まった。山口県山口市湯田温泉で開かれた同地協の大研修会には対象地方の幹部ら約80人が参加した。今年のテーマを「在日韓国女性の方向性と役割」と掲げた大研修はこの後6月30日まで、中北、近畿、関東、東北の順に北上し、全国7ブロックで開催される。
昨年はコロナの関係に加え、中央本部が直轄状態だったこともあり、新体制が発足した11月に滋賀県大津市で1カ所のみで開催した。地区別の開催は事実上、2年ぶりとなる。
ただし、新型コロナウイルス感染拡大の関係で緊急事態宣言発出が延期されていることもあり、人数を制限し、防疫対策を講じながら対処している。
初日の開会式には民団中央本部の呉英義副団長をはじめ、開催地の民団山口本部の徐鶴奎団長、李英俊広島団長、李相鎬福岡団長らが激励に駆けつけた。
開会に当たり、劉会長は「コロナ禍の中でも私たちにできるものがあるはず。みなさんも各地域で工夫を加えながら、同胞どうしの連帯を深めていこう。そのためにも学び情報を交換し合うことが大切」と呼びかけた。
呉副団長は「このように集まって学ぶ、婦人会の姿勢とパワーに脱帽する。婦人会あってこそ、民団もある」と激励した。
開会式後の講演は民団中央本部の金昭夫生活相談センター所長、韓国通のフリーライター、津留今朝寿さんの2人を講師にスタート。
金所長は青商を皮切りに、民団支部、東京本部、中央本部で携わってきた民団と同胞社会で体験してきたマイストーリーを交えながら「民団は同胞の拠り所であるべき。その意味でも、全国にある生活相談センターの役割は大きい」とし、多くの同胞に活用してほしいと呼びかけた。
津留さんは「日本人としてではなく、東洋人としての意識で隣国と交わる」ことや「歴史を直視する」ことの重要性を語った。
翌日は李清鍵民団中央本部副総長が民団の現況などを解説した。