両首脳は、両国の未来志向的な協力強化のビジョンと意志を盛り込んだ「韓国・スペイン戦略的パートナー関係に関する共同声明」を採択し、政務・外交、世界平和・安保、経済、科学技術・革新、文化・教育・スポーツ・人的交流など6分野の協力を拡大することで一致した。
また、両国の貿易・投資規模を新型コロナウイルス発生前の水準に回復させることでも一致した。両国の貿易額は2019年の54億ドル(約6000億円)から昨年は42億ドルに減少し、投資規模は50件(4億9000万ドル)から30件(4億1000万ドル)に減った。
両国は、第三国市場への共同進出拡大も模索することにした。建設・インフラ分野で、中南米やアジアなどの市場への共同進出が積極的に推進される見通しだ。
両首脳は、外交・対話を通じた朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着に向けた意志を共同声明を通じて再確認した。北朝鮮を含む国際社会の国連安全保障理事会決議の完全な履行を促し、南北対話への関与・協力の重要性を強調した。
青瓦台は「首脳会談を通じて韓半島平和プロセスに対するスペインの支持を再確認した」と説明した。
このほか両首脳は、新型コロナウイルスワクチンの十分な生産と公平な分配を支持し、2050年までに炭素中立(カーボンニュートラル)を実現する目標の達成や再生可能エネルギー分野での協力に向けた連携を強化することで合意した。
一方、両国は今回の首脳会談を機にデジタル・高付加価値産業での協力拡大とスタートアップの交流促進に関する了解覚書(MOU)や太陽光・洋上風力発電などクリーンエネルギー分野での協力拡大に関するMOUなど、2件の協定と3件のMOUを締結した。
【聯合ニュース】
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