中央選挙管理委員会によると、首都ソウルの市長選は国民の力の呉世勲(オ・セフン)元ソウル市長(60)の得票率が57.5%、共に民主党の朴映宣(パク・ヨンソン)前中小ベンチャー企業部長官が39.2%だった。呉氏は市25区すべてで朴氏を上回り、18.3ポイントの差をつけて圧勝した。中でも江南区での得票率は73.5%と、朴氏のほぼ3倍だった。
第2の都市の釜山市長選も、国民の力の朴亨ジュン(パク・ヒョンジュン)候補(61)が62.7%の票を集め、共に民主党の金栄春(キム・ヨンチュン)候補(34.4%)を圧倒した。
投票率はソウル市長選が58.2%、釜山市長選は52.7%だった。平日に実施されたにもかかわらず、広域自治体(17市・道)首長の再・補欠選としては初めて投票率が50%を超えた。
両市の市長はいずれも、共に民主党所属だった前職のセクハラ事件により空席になった。不動産市場の安定化に失敗した上、宅地開発などを手がける公共機関の職員による投機目的の不正な土地購入疑惑も重なり、現政権に対する「審判」として野党圧勝という結果がもたらされたとも分析される。
今回は21の再・補欠選が行われ、ソウル、釜山の両市以外でも野党が圧倒した。蔚山市南区と慶尚南道宜寧郡の首長選と、広域・基礎自治体議員の再・補欠選のうち12で野党候補が当選した。共に民主党候補の当選は全羅道の四つの議員選にとどまる。慶尚南道宜寧郡の議員選では無所属候補が当選。
ソウル市長に選出された呉氏は「山積した課題を手際よく、迅速に解決し、苦境にある多くの市民を支えよという至上命令に従う」と述べた。釜山市長に当選した朴氏は「さまざまな困難にも揺るぎない声援を送ってくださった市民に仕える、良い市政で応える」とした。両氏は8日から市長として職務にあたる。任期はいずれも来年6月まで。
【聯合ニュース】
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