掲載日 : [21-05-19] 照会数 : 9552
「群馬の森」追悼碑裁判勝利を目指し決起集会
[ 韓国人徴用犠牲者の冥福を祈り、献花する参加者たち ]
【群馬】群馬県立都市公園「群馬の森」(高崎市)に建つ「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑を守る会」(共同代表・森野善右衛門はじめ4人)は15日、高崎市労連会館大ホールで第17回強制連行犠牲者追悼集会を開いた。県内外から市民100人余りが参加した。
集会は追悼碑前で行われてきたが、2012年ごろから排外団体による「自虐史観」「反日だ」といった声に押された県が設置許可の取り消しを求める請願を採択したため開催できずにいる。
「守る会」は県の不許可処分は違法、違憲であるとして14年に提訴。一審、前橋地裁では一部勝訴したものの、県が控訴したため、審理は東京高裁に移った。判決は8月26日に言い渡される。
集会で「守る会」共同代表の角田義一弁護士は「裁判の本質は歴史修正主義との闘い」と位置づけ、「勝利を固く信じている」と強調した。一方で、県とは追悼碑の存続を求めて最後まで「大胆な和解」をめざし、裁判所には高橋譲裁判長にあてた「公平で公正な裁判をお願いする上申書」の署名活動を進めていくと明らかにした。
民団群馬本部の権在一団長は、植民地統治下の韓半島から連行され、県内で亡くなった韓国人犠牲者追悼への感謝の言葉に添えて、「碑の前で再び追悼集会が開かれることを期待している」とのメッセージを寄せた。
引き続き「守る会」総会に移り、「過去の歴史に真摯に向き合い、『記憶 反省 そして友好』の追悼碑が静かに群馬の森に立ち続けることを確信し、全国の支援者・賛同者、そして市民とともに歩み続けたい」とする総会アピールを採択した。