掲載日 : [21-06-21] 照会数 : 9086
集って学んでこそ!婦人会全国大研修続く

[ 中北地区の研修会であいさつを述べる劉代永会長(6月8日) ]

[ 自身の体験談を交えながら民団社会の大切さを語る金昭夫所長(6月15日、近畿A) ]

[ ソーシャルディスタンスをとっての懇親会(6月16日、近畿B) ]
6月2日の九州・中国・四国地区を皮切りにスタートした「在日韓国女性の方向性と役割セミナー」と題した、婦人会(劉代永中央会長)の全国大研修会が中北、近畿と続いた。
中北地協は福井で
【福井】中北地協は8、9の両日、福井県福井市の芦原温泉で開かれた。愛知、三重、岐阜、福井から約40人が参加。民団中央本部から鄭夢周副団長、駐名古屋総領事館の朴先哲総領事らが激励にかけつけた。
開会式で劉会長は「婦人会組織の活動を停滞してはいけない。ゆっくりでも前へ進んでいくことが大事。会うことの価値、集まることの価値の意義はとても大きい。参加してよかった、次も参加しようという気持ちになってくれることを願っている」と期待を寄せた。
鄭副団長は「信頼と共感がなくては、婦人会も成り立たない。研修会を通して、つくりあげてほしい」と激励した。
講演は、東京大学大学院(工学系研究科・医学系研究科)の鄭雄一教授が「自分で守る健康社会」をテーマにリモートで実施。骨と軟骨の役割についてを説明し、最も不足しがちなカルシュウムとビタミンDの重要性を説いた。
次に、民団中央本部生活相談センターの金昭夫所長は、自身の生い立ちや現在に至るまでの経験を通して、生きること、生きていくことの大切さを語った。
翌日は、民団中央本部の徐順子文教局長が、オリニジャンボリーや青年会など次世代育成について講演した。
なお、初日の開会式では、劉会長から組織活動に貢献した3人(三重、愛知)に、感謝碑と会長賞が贈られた。
近畿はABの2ブロックで
【和歌山】婦人会中央本部(劉代永会長)の全国大研修会近畿地協A、Bが和歌山県の白浜温泉で行われた。15、16日のAブロックは京都、兵庫、滋賀から56人。16、17日のBブロックには大阪、奈良、和歌山から70人が参加した。
Aブロックには民団中央本部の李清鍵副総長が「40年続く研修会だが、継続こそ力だと思う。来年にもつなげていってほしい」と称えた。
民団京都本部の金政弘団長も「ワクチン接種も進んでいるので、これからもいろんな事業を行ってほしい」と激励した。
Bブロックには、民団中央本部の呂健二団長がかけつけ、「韓日関係がぎくしゃくしているが、市民レベルでの草の根運動が大切。一層力をいれていくので、婦人会の皆さんも積極参与してほしい」と呼びかけた。
大阪本部の李元徹団長も「婦人会の研修会に参加できうれしく思う。今は女性も活躍する時代であり、次世代育成できるのは女性の力だ。人が集まってこそ民団の力が発揮できる。存分に学び語り合ってください」と激励した。特にBブロックには李団長が「勉強の意味で体験させてほしい」と婦人会に要請し、初めて同本部女子職員4人が特別参加した。
駐大阪韓国総領事館から丁南洙領事が参加し、5月に着任した趙成烈総領事の祝辞を代読した。民団和歌山本部の孫文敏団長、民団奈良本部の李勲団長も激励に馳せ参じた。
劉会長は「感染防止に万全の対策を講じ、皆さんを迎えた。実り多い有意義な時間になることを願っている」と参加会員に呼びかけた。
両ブロックとも講演は、民団中央本部生活相談センターの金昭夫所長、李清鍵副総長、フリーアナウンサーの岩佐まりさんの3氏が担当。
金所長は自身の生い立ちや青商、民団での活動、事業の話を通して「民団組織は人間育成の場でもある。多くを学ばせてもらった」と振り返った。
李副総長は、婦人会活動の原点について講演した。
岩佐まりさんは「若年性認知症の母と生きる~大切な人が認知症になったら、あなたはどうする?~」と題して、認知症の母と生活している実体験を話しながら、「どのように向き合い、支えていくか。対応していく取り組みが必要」と語った。
同研修会はこの後、22、23日に関東A、23、24に関東Bを経て、29、30日の東北で締めくくる。