掲載日 : [21-01-27] 照会数 : 13812
中央委・大会も初の書面決議で…コロナ禍で特例措置
3機関長選出、複数立候補なら郵便投票
次期3機関長を選出する民団の第55回定期中央大会と新年度活動方針と予算を決める第75回定期中央委員会は新型コロナウイルス感染拡大の関係で、全面的に書面決議に代えることになった。3機関長の立候補者が複数の場合、選挙は中央委員、代議員、選挙人ともに郵便投票で行う。中央委員会と中央大会が全面的に書面決議となるのは民団75年の歴史上、初めてだ。
民団中央本部では昨年12月から開催してきた3機関協議、中央執行委員会で一旦は2月26日に中央委員のみ招集し、代議員と選挙人は郵便投票で、中央委員のみ当日投票を検討し、12月22日に3機関役員が同席のもと、中央選挙管理委員会が設置された。委員は辛容祥委員長のもとに、呉公太、金宰淑、金昌植の常任顧問と金秀吉顧問(1月25日に呉氏が辞退し孫京翼顧問を補選)の5人で構成した。
しかし、日本政府により11都府県に緊急事態宣言が発出されたことに鑑み、3機関・常任委員合同協議(1月13日)を経て、第19回中央執行委員会(1月20日)において中央委員、代議員の生命と健康を守る立場から中央委員会は全面書面決議、中央大会は郵便投票とすることを決議した。
書面決議に代えた定期中央委員会の決議方法は中央委員に2020年度の活動報告、決算、監査報告、2021年度の活動方針案、予算案等の資料を送付する。
各委員は同封の書面決議書を期限内に返送することになる。
定期中央大会に関しては3機関長のいずれかが複数立候補した場合、後日、中央委員、代議員、選挙人に投票用紙等を送付し、期限内に郵便で返送する。
詳細については後日、手順等の詳細を明記した書類を対象者に送付する。
新3機関長の立候補登録は1月27日から3日間とし、登録締め切り後、直ちに選挙管理委員会で資格審査を行う。
中央委員会の書面決議と開票の結果は2月26日に行い、結果は民団の公式サイトで公開する。
所信表明は冊子と録画で
通常なら、中央大会は中央委員(205人)と代議員(345人)合わせ550人の大規模な集会となる。
しかし、新型コロナウイルスの関係で、全国から招集することが困難となったことで特例の措置を執ることにした。
また、通常なら立候補者による合同演説会が関東、東北、中北、近畿、九州、中国・四国地区の6カ所を巡回して行われていたが、今回は取りやめる。その代替え措置として候補者の所信表明をまとめた冊子を有権者に送付するとともに、事前に録画収録し、指定期間に各地方本部で上映する方式を検討中だ。あわせて民団の公式サイトおよび民団新聞でも公開する。