掲載日 : [21-03-17] 照会数 : 13091
手軽、多彩、韓国即席麺「巣ごもり消費」で人気上昇…フーデックジャパン2021
[ 即席スープや多くの種類の韓国即席麺やキムチふりかけ、チャメなどが出品された ]
[ フーデックス・ジャパン2021の韓国パビリオン ]
韓流スターの動画も後押し
アジア最大級の食品・飲料専門展示会の「FOODEX JAPAN 第46回国際食品・飲料展2021」が12日までの4日間、千葉県内の幕張メッセで開催された。
昨年は新型コロナウイルスの関係で中止となった。首都圏4都府県で非常事態宣言の延長となったが、日本政府から発表されているイベント開催制限に準じて、事務局では感染対策に関する取り組みを定め、開催に踏み切った。
日本国内1244社、海外2072社の合わせて3316社の世界98カ国・地域から4554ブースが出展した。
韓国パビリオンでは62社がブースを出展。これまで定番だった各種キムチや塩辛類、海産・農産・畜産物の加工品や焼酎、マッコリなどが並んだ。
とくに今年の特徴として、即席麺などの食品が多く並んだ。昨年から続くコロナ禍の影響による「巣ごもり」消費に加え、アカデミー賞映画「パラサイト」に登場する「チャパグリ」をはじめ、BTSをはじめとする韓流スターたちのカップ麺を食べる動画などが日本でも人気を呼んでいる。
今年の出展品で目を引いたのがオットゥギ社が製造している、スープが付いていない麺のみの「サリ麺(韓国名ラーメンサリ)」だ。韓国では鍋のシメにいれる麺として定番だが、コシの強い太麺、もっちり、シコシコ、ツルツル、煮込んでものびにくいのが売りで鍋に最適。麺のみのためコスパも最強と日本でもブームを呼んでいる。
また、韓国で初の液状チーズを適用した即席ラーメン「リアルチーズ」やカップで手軽に楽しめるチャプチェ(春雨炒め)も来場者の目を引いた。 チーズ味、マイルド味などの種類があるトッポッキやユッケジャン(牛辛口スープ)、プゴック(干し明太スープ)、コムタンミヨック(牛骨わかめスープ)など、定番の二日酔いスープのフリーズドライ製品も注目を浴びた。
韓国パビリオンを統括した韓国農水産食品流通公社(aTセンター)日本地域本部東京支社の張瑞卿本部長によると昨年の韓国即席麺は日本、米国をはじめ、世界でもブームとなり、輸出量が倍増したという。また、韓流ドラマや映画などに登場してくる庶民料理に関心を寄せるファンも増え、手軽に味わえる即席食品の販売が好調に繋がっている。
例年なら自治体などが果実などの農産物を出展していたが、今年は韓国農協・経済持株会社が日本でも人気が高い韓国産パプリカ、チャメ(マクワウリ)、キウイなどをPRした。
ミカン、ナシ、ブドウ、キウイ出展社の代表らが来日し展示会場で商談会に臨んでいたが、今年はコロナ感染防止の水際対策による自主隔離期間などのため来日を避け、オンラインによる商談会に代えた。