掲載日 : [21-03-23] 照会数 : 12578
ソウル市長補欠選、野党は呉世勲氏に一本化
[ 野党候補一本化に決まり記者会見する呉世勲候補(写真:聯合ニュース) ]
4月7日に投開票されるソウル市長補欠選挙を巡り、保守系最大野党「国民の力」の公認候補、呉世勲元ソウル市長が中道系野党「国民の党」の安哲秀同党代表を破って野党陣営の統一候補に選ばれた。両候補側は23日、前日にソウル市民3200人を対象に市長としての適性と競争力を問う世論調査を実施した結果、呉氏が勝利したと共同発表した。
両氏は公職選挙法に従い正確な得票率を公開しなかったが、接戦になるとの予想に反して呉氏が安氏を大幅にリードしたという。
2011年、学校給食無料化を巡る住民投票の不成立を受けてソウル市長を辞任した呉氏は、この日開いた記者会見で「(辞任後の)10年間を重い心情で生きてきた」とし、「私の胸の片隅にある重い塊を取り除き、再び走り出すソウル市として報いることができるよう最後まで応援してほしい」と訴えた。
呉候補はまた、「安哲秀候補様に労いと感謝を申し上げたい」とし、「われわれは単一化戦では対決したが、政権審判の戦争では私の手をしっかり握ってほしい」協力を呼びかけた。
つづけて「一本化で政権を審判し、政権交代の道を開く市民の皆さんの厳しい命令を必ず受け入れる」と述べた。
一方、安候補は国民の力の呉世勲候補との一本化世論調査の敗北を潔く認めるとともに、呉候補当選に向け最大限協力していくことを述べた。
安候補は同日、自身のフェイスブックをを通じて「世論調査結果をソウル市民の選択と認め、そのまま受け入れる」とし、「呉世勲候補、心よりお祝い申し上げます。必ず勝利し、政権を審判していただくことをお願いします」とエールを送り、「野党陣営の勝利のために精一杯、加勢します」と明らかにした。
先立って安候補は一本化の結果と関係なく、「国民の力」と統合した後、「4・7補欠・再選挙」と大統領選挙での野党勝利に貢献すると話していた。
投票用紙の安候補記表欄には「辞退」が表記される。25日に始まる公式選挙運動には、呉候補が野党の候補一本化に乗り出すことになる。