【愛知】第250期在日同胞リーダー育成スクール(中央組織学院)愛知教室が6日から1泊2日の日程で、2年ぶりに愛知韓国人会館で開講した。民団組織幹部の登竜門となる同スクールは、在日同胞社会の歴史と現状、民団の基本理念と組織活動に関する研修を通して在日同胞社会のリーダーを養成するのが目的。
民団の存在意義を学ぶ
今回は愛知本部をはじめ名南、東中、中村、名中、春日井、岡崎、新西、豊田、西碧、豊川の10支部に愛知・三重の婦人会役員ら合わせて38人が受講した。この中には、過去に受講した本部・支部の役員も含まれている。
初日の入所式終了後、在日同胞と民団の足跡を記録した映像「民団は同胞とともに~」を鑑賞した後に講義を受けた。二日間にわたる講義は、「民団規約と組織概要」(鄭文吉事務総長)、「民団とは?」(河政男企画調整室長)のほか、「在日同胞社会の形成」「組織現況と日常活動」について行われた。
3班に分かれた分任討議では「私が組織のトップなら何を実践するか?」を議題に活発な論議を交わした。
中央本部の金利中団長は特講を通じて、在日同胞の和合や権益擁護、韓日関係等における民団の役割の重要性を強調し、「2年後に創団80年を迎える民団のコミュニティーをより強化していかねばならない」と訴えた。会場からは新定住者の受け入れ態勢の整備や傘下団体との関係構築等について中央本部に対する要望や意見があった。
連日、愛知本部の三機関長をはじめ副任員や常任顧問が訪れ、受講者をねぎらい慰労に努めた。「民団創立の目的や意義など知ることができてとても勉強になった」「歴史を通して民団の発展過程や功績などわかり勉強になった」等の感想が相次いだ。三重から参加した婦人会役員は「愛知の若い方々の意見が聞けてとても参考になった。今後の活動に役立てたい」と語った。
最後に愛知県本部の河隆實団長が「この研修を通して、民団に対する意識が変わったのではないかと思う。学んだことを活かして、団員同胞のためにより一層支部活動に邁進していただきたい」と激励した。