掲載日 : [20-11-27] 照会数 : 12120
婦人会新たな船出…180人参加し団結誓う 劉会長「手を携え、前へ」
[ あいさつを述べる劉代永婦人会中央会長 ]
[ 国民儀礼に臨む全国から参加した婦人会幹部 ]
[ 劉代永会長から呂健二団長に日本医療従事者支援募金が伝達された ]
[ 新たな団結を期して乾杯 ]
【滋賀】婦人会中央本部(劉代永会長)の「第269回全国婦人会大研修会」が11月27日までの2日間、滋賀県大津市雄琴のホテルに全国各地から180の会員が一堂に会して開催された。10月16日の大会で新体制が発足し、11月6日に民団中央本部の直轄措置解除から約3週間後、全国婦人会の新たな団結に向けた新執行部の順調な船出となった。
新型コロナウィルス感染拡大の中、防疫対策を徹底した上で中央本部役員、顧問、全国の婦人会から合わせて180人が参加したほか、民団中央本部の呂健二団長はじめ、呉泰奎駐大阪総領事、大阪本部の呉龍浩団長、兵庫本部の李圭燮団長、滋賀本部の金東凡団長、奈良本部の李勲団長ら多数が激励にかけつけた。
劉会長は「深刻なコロナ禍にあるにもかかわらず、北は青森から南は熊本まで、多数の会員に参加いただき、感動で胸が熱い」と感謝しながら、「一日も早い婦人会中央本部の正常化に向けて、微力ながら停滞していた諸般事業の再開に一歩を踏み出すことになった。この研修会はそのスタート台でもあり、皆さんの協力の賜物と痛感している。皆さんの力を借りながら、一緒に手を携えて一歩一歩、前に進んでいこう」と力強く呼びかけると、会場からの大きな拍手を受け取った。
崔金粉顧問は激励辞で「婦人会が直轄になり、民団の力で新執行部がひとつになった。これからも民団とともに歩み、堂々と私たちの名をあげていこう」と呼びかけた。
呂団長は「大会から40日後、役員も決まり研修会も開催できたことは、皆さんが『劉執行部を応援しよう』との表れであり、心強いばかりだ」と称えた。
大阪の呉団長も「婦人会は民団のパートナー。ワンチーム、一心同体となって取り組んでいこう」と勇気づけた。
この後、「日本医療従事者への支援に役立ててほしい」と劉会長から呂団長に婦人会からの支援募金が手渡された。
研修は、まず呂団長の特別講演で始まった。
呂団長は、民団が展開してきた住宅入居問題や国民年金問題、外国人登録法改正、地方参政権獲得運動など、権益擁護運動の歴史などについて説明しながら、「このように、声をあげないと何も進まない。これからも同胞の生活を守るためにも民団、婦人会が一体となって、声をあげてがんばろう」と締めくくった。
この後、徐元喆事務総長が①コロナ感染対策と組織活動の両立②ヘイトスピーチなどの人権問題をテーマに、李清鍵組織局長が「戸別訪問の重要性」について講演が続いた。
徐総長は「コロナ禍で行く先の見えない中、人が集まってこその組織であり、180人の参加は大きな価値がある」と強調した。李局長は「同胞と団員の顔が見える活動が組織と同胞の絆の強化につながる」と述べた。
講演の後の懇親会で呉総領事は「多くの成果をあげた在日同胞社会だが、その影には黙々と支えてきたオモニたちの力があったからだ。婦人会の献身的な努力に拍手を送るとともに、オモニパワーが大きな役割を果たすことを信じている」と期待を寄せた。
研修会に参加した会員からは「全国の会員さんに会えたことはうれしい」「コロナ禍の中でも、婦人会として出来ること、に感動した」とオモニどうしの集いに喜ぶ声と、「講演の内容も、あらためて知ることもあり勉強になった」との声が聞かれた。
翌日は、中央本部の鄭夢周副団長が婦人会70年の活動について講演した。