2018年には青瓦台迎賓館、19年には中小企業中央会、20年には大韓商工会議所で、各界の要人約200人を招いて開催したが、今回は規模が大幅に縮小された。
オンライン形式で行われたのは新型コロナウイルス感染防止のためで、文大統領は50台のモニターが設置された青瓦台本館からあいさつ会に参加した。
最初にあいさつを行った文大統領は、「平凡な日常が懐かしくなり、それを願うほど皆が大変な1年だった」とし、「21年は国民皆が健康で幸せになるよう、これまでになく切実な思いで祈願する」と話した。
また統合の重要性を説いた。文大統領は「われわれが新型コロナに立ち向かうために傾けた努力を互いに尊重し、さらに大きい発展のきっかけにすれば、韓国社会はさらに統合した社会に進むことができる」と強調した
続いてあいさつした朴炳錫国会議長、金命洙大法院長、劉南碩憲法裁判所長、丁世均首相、盧貞姫中央選挙管理委員長の「5部要人」や、政官界、財界、宗教界の関係者は一様に新型コロナウイルスの終息を願った。
丁氏は国民が日常を取り戻し、国民の生活に関連した経済状況も必ず改善させるとし、「経済回復の火種をさらに大きくしていく」と話した。
与党「共に民主党」の李洛淵代表は、21年はマスクを外し、日常の自由を取り戻さなければならないとし、「コロナ以降の新しい未来に韓国が先導国に飛躍するよう力を合わせよう」と強調した。
政府に対する苦言もあった。
保守系最大野党「国民の力」の金鍾仁非常対策委員長は、就職できずにいる若者、不動産価格の高騰で住居の確保に苦労する庶民、危機的状況に直面している小規模商工業者や自営業者を見ると気が重くなるとし、「21年には間違った政策の大転換と国民の統合を期待する」と話した。
会に参加した一般国民のうち、国際標準オリンピックで大賞を受賞した高校生は「昨年はオンライン授業などで混乱があったが、皆が努力して困難に打ち勝った」とし、「今年はコロナを克服し、願いが叶う1年になってほしい」と話した。
あいさつ会では最後に参加者が今年の願いを書き、文大統領は「共に健康な1年」としたためた。
【聯合ニュース】
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https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210107004300882?section=politics/index