在日韓国人を対象とした成人式が各地で行われた。新型コロナウイルス感染拡大の関係で日本の大半の自治体主催の成人式が中止となったが、11日の「成人の日」を前に各地の民団が感染対策を講じながら在日同胞新成人の門出を祝った。
東京は10日、駐日韓国大使館と民団東京本部が共催して韓国中央会館大ホールで行われた。参加したのは男子が7人、女子は29人の36人だった。会場には新成人と来賓のみが入場、保護者は別室でライブ画面でわが子の門出を見守った。
主催者を代表して金安那総領事と李壽源団長がそれぞれ祝辞。李団長は「緊急事態宣言が発令されたことで中止も検討したが、参加予定の新成人たちに電話やメールで新成人に意見を聞いたところ、多くがぜひ開催してほしいとの回答だっため、開催に踏み切った」と経緯を説明しながら「発想と行動力、そして情熱を持って私たちのよりよき未来を築く主人公になってほしい」と期待を寄せた。
このあと、民団から高級ボールペンとデジタルフォトフレーム、大使館からは名刺ケースがそれぞれ贈られ、高由奈さんが新成人を代表して「21世紀の責任世代として韓日の懸け橋としての役割を果たすために努力していきたい」と答辞を述べた。