掲載日 : [20-02-20] 照会数 : 9233
「更生保護施設に理解を」餅つき大会

[ 右から崔光礎副理事長、李秀夫理事長 ]
刑を終えた身寄りのない人を収容し、自立を支援している都内の民間施設「更生保護法人善隣厚生会」(李秀夫理事長)の敷地内で16日、「第21回新春餅つき大会」が行われた。更生保護に携わる地元のボランティア団体「BBS」と善隣厚生会が施設に対する住民の理解を深めるため毎年2月に主催している。
「ヨイッショ」、「ヨイッショ」の掛け声とともに関係者が代わる代わる杵を持って約30㌔のもち米をつき、周囲に心地よい音を響き渡らせていた。つきあがると、その場であんこや黄な粉にまぶしたり、海苔をまいたりして近隣の住民にふるまった。
この日は主催団体と町内会を含めて約100人が集まった。餅つき大会はいまや地域に欠かせない年中行事として定着している。施設の全面改築にあたって60年代には地元8町内会が反対運動を起こしたこともあったというが、7年前からは町内会の主婦が進んで手伝いに駆けつけるまでになった。
ある主婦は「ワンチーム」を強調しながら笑顔を見せていた。李理事長によれば「近隣から見ても安心できる施設だと認知されている」と笑顔を見せた。施設は定員20人。短い時は1週間ぐらいで新たな就職先を確保し、再出発している。