掲載日 : [20-11-24] 照会数 : 10673
民団宮城が集中家庭訪問…団員との絆さらに深める
【宮城】民団宮城本部(金政郁団長)は14日から「ネットワークを作ろう!宮城本部家庭訪問活動」を展開した。金団長をはじめ同本部3機関長と役員のほか、婦人会、青年会、石巻支部などの幹部が3人1チームを編成して連日、訪問地区を選定しながら活動した。
初日の14日と15日は中央から李清鍵組織局長ら3人が加勢した。この2日間は総勢19人で117世帯を訪問。63世帯で面談が実現した。
この後も宮城本部では18、19日にも実施し、28、29日も予定している。
各チーム一日平均、20世帯をメドに訪問計画を立てたが、コロナ禍の影響もあり、在宅の同胞が多かったこともあり、半数以上で面談が実現した。
中央本部と一体となった今年の集中家庭訪問は7月4、5日の京都・南支部、9月26、27日の京都・左京支部、今月7日から11日までの5日間実施した広島本部に続くものだが、宮城本部では2年前から毎年、集中活動を展開しており、今年が3回目となる。
家庭訪問開始を前にした14日朝のミーティングで金団長は「今年はコロナ禍という状況の中、団員の皆さんも不安を抱えている。安否確認と慰労を兼ねて励ましてほしい」と呼びかけた。
宮城本部では2011年の東日本大震災時に、団員だけでなく、民団に未加入の新規定住同胞全世帯を訪問し、安否確認や救援物資の配布、炊き出しなどを展開したことで、新たな団員発掘につながった。
ここ3年間、連続して訪問を展開したことで、団員と民団との接点も深くなりつつある。
今回、各家庭には民団の活動と歴史などを紹介したパンフレットとエコバッグに消毒ジェルのほか、宮城米の「だて正夢」2㎏入りなどを配布した。
民団の訪問に対して、「ありがたい」と感謝を示す団員も多かったが、移転していた団員宅もあり、活動者からは「やはり訪問することで、所在の確認や状況を把握できることはとても意味があり、成果があったと思う」と手応えを感じていた。
一方で大学生や30代の青年とも対面でき、青年会や学生会の活動や母国修学などのプログラムを紹介した。
また、同本部では定期的に広報紙を発刊し団員に配送しているが、「宮城民団の活動などがよくわかり、送ってもらいありがたい」との団員も多く、積極的な案内と広報活動を通じた勧誘の必要性を痛感したという。
一方で金団長は、「年に1度の訪問では、なかなか親しみを感じられないのでは。顔を覚えてもらうためには最低年に2~3回以上回る必要がある」とし、「団員のふところに入っていくためにも効率よく戦略的に訪問していくことが大切。そのためにも、もっと多くの役員に参加してもらい意識を共有していく事がこれからの課題だ」と述べ、家庭訪問活動を恒常化して取り組む意向を示した。