掲載日 : [20-12-03] 照会数 : 9133
ハイブリッドで世界が繋がる…世界韓人会長大会 コロナ対策など共有
[ 開会式であいさつを述べる在外同胞財団の金星坤理事長 ]
[ 文在寅大統領の祝辞を代読する康京和外交部長官 ]
[ 民団中央本部で大会に参加する呂健二団長ら ]
[ 日本各地の参加者による地域別討論 ]
◆在外選挙の改善などを求める
海外同胞社会の発展について議論する「2020世界韓人会長大会」(在外同胞財団主催、外交部後援)が3日までの3日間、ソウル市内のホテルによるオフラインと世界各国とのオンラインによるハイブリッド方式で開催された。世界54カ国から約250人が参加した。
同大会は本来、「世界韓人の日」である10月5日を前後して開催されてきたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の関係で12月に延期し、2000年の第1回大会以来初めてとなるハイブリッド方式という形式となった。
今大会は「ひとつになる在外同胞、守り抜いた大韓民国」をスローガンに、開会式、基調講演、地域別懸案討論、各国韓人会運営事例の発表、政府との対話、全体会議および閉会式の順で進められ、コロナ禍に置かれた各国同胞社会の懸案と模範的な運営事例などを共有し、今後のいかなる危機状況にも相互協力していく事を誓い合った。
1日の開会式で、在外同胞財団の金星坤理事長は「時差という環境にもかかわらずオンラインで参加いただいた全世界の同胞リーダーに感謝するとともに、今大会が母国と海外同胞社会がひとつになってコロナ禍を克服し、ポストコロナ時代に備える知恵を集める場になることを期待する」と呼びかけた。
◆文在寅大統領「世界の中で韓国人の地位を高める」
続いて、姜京和外交部長官が文在寅大統領の祝辞を代読。文大統領は、今年1年間、母国と同胞社会の新型コロナウイルスの危機克服に向けて貢献してきた海外同胞リーダーらを激励して、感謝の気持ちを伝える一方、政府が傾けている在外同胞に対する多様な努力と政策の推進意思を表明した。
特に社会的弱者層と社会的弱者層に対する政府の持続的な関心と在外国民保護の強化および非対面領事サービス拡大計画などについて言及した。
続いて、国立感染症研究所の張熙昌所長が「大韓民国を守るK-防疫」をテーマに基調講演が行われた。
この後、オンラインで地域別の討論が行われた。各地の民団や韓人会のリーダーらが参加した日本地域はまず、共同テーマの「ポストコロナ時代の同胞社会の運営方案」で討論。
民団中央本部の呂健二団長は「基本姿勢は在日同胞の生活を守ること、韓日友好親善の増進、そして次世代育成だ」と強調、大阪本部の呉龍浩団長らも「同胞世帯の家庭訪問を通じた組織と同胞の絆づくりが大切」「日本政府の基本方針を注視しながら、リモート会議などを活用すべき」との意見が出された。
地域テーマの「韓日関係改善」では①関係悪化が続く中でも東京五輪成功へ積極的に参与していく②コロナ禍のため延期・中断となった地域密着型韓日交流事業を来年は積極的に展開③コリアンタウンの活性化で韓国への理解を増進などが出された。
2日目は各国韓人会のコロナ対策に対する模範事例などが報告された。
3日午前10時から開かれた全体会議では▽在外選挙制度の改善(郵便投票及び電子投票など)要求▽コロナ対応過程で発揮された母国との協力拡大▽韓半島の平和統一と五輪南北共催に向けた国際的な努力に賛同するなど6項目の決議文を採択した。