掲載日 : [21-01-15] 照会数 : 11221
柔道の安昌林、約1年ぶりの国際大会で優勝
[ 約1年ぶりの国際大会で優勝した安昌林(左から2人目) ]
在日3世で韓国男子柔道の看板選手、安昌林(ピルックス、世界ランキング13位)が日本の橋本壮一(同2位)を破り、東京五輪への大きなステップとした。
13日(日本時間)、カタール・ドーハで行われた2021ドーハ・ワールドマスターズ2日目、男子73キロ級決勝戦で橋本と対戦、延長戦(ゴールデンスコア)の接戦の末、反則勝ちを収め、金メダルを獲得した。
新型コロナウイルス感染拡大のため、11カ月ぶりの国際大会出場だったが、技量が錆びていなかったことを誇示した金メダル獲得だった。あわせて五輪出場権に必要なランキングポイントを1800点獲得した。
決勝戦で安昌林は競技開始40秒に「指導」を受けたことから果敢に攻め続け、たが橋本の守備に阻まれポイントにつながらなかった。
試合時間4分では決まらず延長に突入。ところが延長1分57秒に消極的なプレーと判定され橋本と指導を1本ずつもらった。 もう1回受けたら反則負けという崖っぷちとなった。
しかし、特有の強い体力を武器に橋本と力比べを続ける中、橋本が延長3分40秒に安昌林の右腕を引っ張る危険な技を試みた。
審判は負傷を誘発する可能性がある技術を使ったとし、橋本に反則負けを宣言した。