掲載日 : [21-01-16] 照会数 : 11425
韓日草の根交流継続…民団地方新年会 友好促進へ決意
[ 韓日友好デュエットが歌を披露(福岡) ]
[ 民団奈良本部「新春年賀交歓会」 ]
[ 昨年1年の活動を振り返る金政弘団長(京都) ]
新型コロナの緊急事態宣言下、民団地方本部主催の新年会が開催された。各地とも規模を縮小し、開催時間そのものも短縮した。主催団体の団長は冷え切った韓日関係打開へ韓日草の根交流の継続を誓った。ただし、一部では新年会の開催そのものを見送った地方も見られた。
ヘイト規制要望
【福岡】民団福岡本部(李相鎬団長)が9日、八仙閣福岡本店で開催した「新年賀詞交歓会」には90人が参加した。福岡県と福岡市、北九州市、日韓親善協会の各関係者のほか、国会議員、市会議員の姿も目立った。韓国側から李熙燮駐福岡総領事と金賢児教育院長が迎えた。李団長はヘイトスピーチ規制へ法整備の必要性を訴えた。席上、2020年の同本部活動記録が上映された。
県副知事が祝辞
【鳥取】民団鳥取本部(黄龍也団長)は9日、同本部で韓日新年交流会を開催。参加者は例年の半分以下35人に制限した。黄団長がコロナ禍の収束を願い、朴起準駐神戸総領事は韓日関係の発展に努力すると語った。県からは民団の強力サポーターともいうべき野川聡副知事が参席した。最後にお茶による盃をあげた。
組織功労者表彰
【奈良】民団奈良本部(李勲団長)は10日、奈良市内のホテルで「新春年賀交歓会」を開催した。日本側から小林茂樹衆議院議員ほか県日韓協関係者、桜井市の市議会議員らがお祝いに駆けつけた。
李団長は「冷え切った韓日関係の改善へ文化交流や民間交流を積極的に行っていきたい」と抱負を述べた。小林衆議院議員は「日韓の外交関係にも力を入れていきたい」とあいさつした。
民団と婦人会奈良本部(李鍾任会長)の関係者50人が参加。このほか、婦人会中央本部から劉代永会長、一社韓商奈良の李徳秀会長、駐大阪総領事館の丁南洙領事らも。席上、組織功労者3人に表彰状と記念品が贈られた。
21世紀像を模索
【京都】民団京都本部(金政弘団長)は8日、京都市内のホテルに来賓を含む130人を迎え、「新春年賀交歓会」を行った。
開会にあたり、2020年の活動を映像で振り返った。金団長は「コロナという感染症に振り回されたが、予定していた行事をほぼすべて執り行うことができた」と昨年1年間を成果的に振り返った。さらに、強い信念と責任感、創造力を発揮して「21世紀の民団の青写真」を探すと今年の決意を述べた。
駐大阪総領事館の呉泰奎総領事も「コロナ禍のなか多様な行事を対面、非対面で行ってきた」と民団京都の業績をたたえた。会場には国会議員、府・市会議員も多数参席した。代表して二之湯智参議院議員(自民党、京都日韓親善協会理事長)が「朝鮮通信使の精神を取り戻してお互いに仲良くしていきたい」とエールを送った。西脇隆俊京都府知事と門川大作京都市長からも祝辞が寄せられた。懇親会は中止し、参加者に記念品を配った。
参加者を半分に
【山梨】民団山梨本部(李正炯団長)は9日、甲府市内で参加者を例年の半数にまで大幅に減らして開催した。李団長はコロナ禍を案じながらも「韓日関係の政治的な悪材はさらなる民間交流で補おうとする努力が大事」とし、参席の県庁関係者や県議会関係者に一層の協力を呼びかけた。来賓として県自民党県連の臼井成夫特別参与、県知事政策局から古谷健一郎理事が参席した。
「中止」乗り越え
【西東京】民団西東京本部(全實団長)は11日、同本部で開催。「新年を迎えて顔合わせだけでも」と「中止」の声を押し切ったという。出席者は例年の半分以下だった。全団長は韓日草の根交流を継続していくと強調。併せて団員宅の家庭訪問と安否踏査に取り組むと述べた。立憲民主党の末松義則衆議院議員が参席。