掲載日 : [21-01-17] 照会数 : 20269
韓日友好の牽引役に…各地民団で新年の誓い
[ 多くの来賓と新年を祝い鏡開き(大阪) ]
[ 愛知の新年会には330人が詰めかけた ]
[ 福岡では婦人会がコーラスを披露し新春のムードを盛り上げた ]
民団は2019年新年会を開催し、活動を本格的にスタートさせた。各地方本部団長からは「韓日関係が厳しいいまだからこそ、民団が先頭に立って韓日友好に貢献していかなければならない」という決意が聞かれた。
◆関東
千葉(金鎭得団長、12日、千葉市内のホテル) 成人式を兼ねての開催。千葉県日韓親善協会の森英介会長、千葉県議会日韓友好議員連盟の河上茂会長、千葉市議会日韓親善議員連盟の森茂樹会長をはじめ岡島一正衆議院議員、田嶋要衆議院議員、小西洋之参議院議員ら約200人が参席した。
金団長は雨森芳洲が残した言葉「誠信交隣」を引用し「いまこそ互いを欺かず、争わず、真実をもって交わることが大切。在日同胞もより一層、韓国と日本の友好親善の懸け橋となれるよう努力していく」と述べた。
県日韓協の森会長も「これからも日韓の友好親善のために頑張っていこう」と呼びかけた。
栃木(崔龍治団長、12日=宇都宮市内のホテル) 「新春の集い」で120人が新成人3人の門出を祝った。崔団長は「韓民族としての誇りを胸に、日本社会と地域に貢献してください」と激励した。来賓として福田富一県知事、船田元衆議院議員、福田昭夫衆議院議員のほか多数の県議と市議が参席した。県日韓協からは青木勲会長が駆けつけた。
埼玉(田虓玔団長、12日=同本部) 地元選出の国会議員、県会議員、市会議員を含む120人が参加。田団長が「韓日関係が悪化しているいまだからこそ民団が先頭に立って韓日友好に貢献していきたい」と抱負を述べた。来賓の行田邦子参議院議員(希望の党)、西山じゅんじ県議(公明党埼玉県議団団長)、浅野目義英県議(立憲民主党)らからも「民間どうしのつながりが重要」といった賛同の声が寄せられた。
西東京(全實団長、14日=同本部) 地元立川南口すずらん通り商店街から五十嵐隆夫理事長、西東京日韓親善協会連合会から三田敏哉会長を迎えた。全団長は「民間レベルの草の根交流で韓日友好親善を深め、地域社会の発展に貢献していきたい」と述べた。
団員ら95人が婦人会西東京本部の用意した心づくしの料理を囲んで歓談した。駐日韓国大使館の李讃範総領事、白眞勲参議院議員(立憲民主党)も参席した。
◆東北
宮城(金政郁団長、6日=仙台市内の結婚式場) 成人式を兼ねた「韓日新春の集い」を開催。新成人7人が参加した。代表して金知勲さんが「自分のルーツに誇りをもって社会に貢献できる新社会人になる」と誓いの言葉を述べた。
新年会では金団長が地域住民とともに地域の発展のために努力していくとあいさつ。日本側からは川端章好県副知事、天野元仙台市文化観光局長、渡辺静吉仙台商工会議所副会頭から祝辞があった。
アトラクションでは仙台市内の宮城野高校1、2年生のK‐POPダンスチーム「MDO」9人がエネルギッシュなダンスを4曲披露し、韓日親善ムードを高めた。
岩手( 申百澈 団長、11日=岩手郡雫石町のホテル) 申団長は昨年に引き続き団員宅の戸別訪問を継続していくこと、韓日友好に向けた草の根交流の充実を約束。新成人参加者の富田理子(全理子)さんにお祝いの品と花束を手渡した。朴容民駐仙台総領事と朴吉子婦人会本部会長からも記念品が贈られた。この日の参加者62人も大きな拍手で門出を祝福した。
◆中北
愛知(朴茂安団長、12日=名古屋市内のホテル) 愛知韓商(李東旭会長)、愛知経友会(鄭博会長)との3団体共催で「年賀交歓会」を開催した。民団三重本部からも殷慶基団長がお祝いに駆けつけ、会場は330人でいっぱいになった。
主催者を代表、朴団長が「3月に本部会館、名古屋韓学、愛知商銀の建物が完成する。民団は新しい未来に向けて全力投球すると共に、韓日両国の友好親善にも貢献していく」と力強く述べた。
日本側からは大村秀章県知事、河村たかし名古屋市長、渡辺義郎県議連会長(自民党)、赤松広隆衆議院議員(立憲民主党)、本村伸子衆議院議員(共産党)ら多数が参席。大村県知事は「県と友好交流を提携している韓国京畿道との青少年相互交流を通じて両国の友好の絆を一層深めていく」と流ちょうな韓国語であいさつした。
席上、祖国の発展と民団組織に貢献してきた民団中村支部の金正根常任顧問に鄭煥星総領事が国務総理表彰を贈った。経友会からは名古屋韓国学校に賛助金、在日韓国学生4人には奨学金を伝達した。交歓会には新成人12人も同席した。
◆近畿
大阪(呉龍浩団長、12日=大阪韓国人会館) 「新春年賀交換会」には約600人が参加した。
呉団長は「民団は府民、地域住民のひとりとして韓日友好親善の懸け橋としての役割を強め、多文化共生社会実現に一層まい進していく」とあいさつ。民団中央本部の呂健二団長も「地域社会の理解と共感を受けられる仕事を進めていこう」と呼びかけた。
日本側来賓の竹本直一衆議院議員(自民党)は悪化する韓日関係に言及し「両国の対話、話し合いが大事」と呼びかけた。
石川博崇参議院議員(公明党)は「民団の果たす役割は大きい」と強調した。これに対して朱昇鎔国会副議長(正しい未来党)も「民団がこれまでの経験と知恵を生かし、引き続き大きな役割を果たすことを願っている」と期待をかけた。
席上、金吉浩支団長(生野南支部)と李君子直選委員(民団大阪本部、婦人会大阪本部顧問)に民主平和統一諮問会議議長表彰。韓哲吉直選委員(民団大阪本部、生野中央支部顧問)と張守男直選委員(民団大阪本部、布施支部常任顧問)が特命全権大使表彰を受けた。また、崔台烈監察委員長(東大阪南支部)、孫明燮議長(豊能支部)、朴暎子事務部長(枚岡支部)には駐大阪韓国総領事表彰が贈られた。
京都(金政弘団長、11日=京都市内のホテル) 「新春年賀交換会」で金団長は「過去の歴史を直視しつつ、新たな韓日友好の歴史をつくる努力を続ける。政治や報道に一喜一憂することなくしっかり草の根の交流を続けていく」とあいさつ。さらに、独居高齢者の見守りや子供支援サービスを通して団員サービスの充実を図ると抱負を述べた。西脇隆俊京都府知事と門川大作京都市長からは祝辞が寄せられた。
交歓会には民団関係者や国会議員、京都府儀、市議ら約200人が出席。呉泰奎駐大阪総領事が婦人会右京支部の扈吉子常任顧問に総領事表彰状を手渡した。
続いて金団長が京都市出身の在日3世で昨年の柔道世界選手権で優勝した安昌林選手の活躍を祈り、代理出席の安泰範氏(アボジ)に褒賞金を贈った。
奈良(李勲団長、13日=奈良市内のホテル) 奈良市の仲川げん市長をはじめ、白眞勲参議院議員(立憲民主党)、熊野正士参議院議員(公明党)や市議ら多数が参席。
李団長は「韓日友好親善の懸け橋としての役割を積極的に果たしてく」と誓った。仲川市長は民団の活躍に期待をよせながら「両国の関係をよりよくできるよう大きな心、長い目線で尽力していく」と述べた。
席上、婦人会奈良本部の金とし子組織部長に組織功労者表彰が贈られた。
滋賀(金東凡団長、6日=同本部) 金団長はこれからも団員の声に耳を傾け、滋賀民団の方向性を打ち出していきたいと抱負を述べた。白眞勲参議院議員(立憲民主党)が祝辞を述べた。
◆中国
岡山(金成植団長、12日=同本部) 今年は「団員同胞がより親密に親睦を深めてほしい」と、団員だけの新年会とした。
金団長は「昨年の豪雨被害で被災された団員も多く、まだ復興はなっていない。被災者の生活支援に全力で取り組む」と決意を新たにしていた。アトラクションで婦人会岡山本部がコーラスとチャンゴを披露した。
鳥取(黄龍也団長、5日=同本部) 黄団長に続き、野川聡県副知事が古代から現在に至る韓日関係についてユーモアと機知にあふれる知見を披露した。引き続き深澤義彦鳥取市長、福間裕隆県議会副議長、藤井喜臣県日韓親善協会連合会会長、白眞勲参議院議員の各来賓が続いた。いずれもバラエティ豊かな内容で、参加者に好評だった。
祝宴では「アジメ奉仕隊」を退役した夫人らの在日風牛肉スープや団員夫妻が差し入れた巻き寿司が食卓を飾った。
◆九州
福岡(李相鎬団長、12日=八仙閣本店) 国会議員と県議、市議ら27人がお祝いに駆けつけた。会場は178人でいっぱいに。李団長は「共生社会実現のため草の根の交流を継続していく」と誓いの言葉を述べた。
佐賀(朴弘正団長、12日=県立生涯学習センター「アバンセ」) 朴団長は民間交流をさらに推進するとともに、戸別訪問などを通じた同胞間のネットワーク構築活動を継続していくと強調した。引き続き今年で30回目を迎えた「成人式」に移り、代理出席した母親に本名の印鑑と韓国餅などを手渡した。新成人対象者は10年前のオリニジャンボリー参加者だ。
沖縄(金仁洙団長、7日=同本部) 金団長は沖縄入りする観光客が増加しているなか「旅行者相談センター」としての民団の役割はさらに重要となるだろうと指摘。「ピンチをチャンスにしていきたい」と述べた。
来賓の孫鍾植駐福岡総領事は「民間交流こそ韓日関係改善のカギを握っている」として、民団の役割に期待を表明した。
(2019.01.16 民団新聞)