掲載日 : [20-09-29] 照会数 : 14415
オンラインでも友情を極める…韓日祝祭ハンマダン(日韓交流おまつり)
[ おまつりの目玉でもあるK-POPコンサートでトークを交えながら盛り上げる「Dreamcatcher」 ]
[ オンライン韓国クイズ大会決勝で「準備OK」のポーズをとる参加者たち ]
[ LiL KyonA(リルキョナ)さんプロデュースによる人気K-POPアーティストのカバーダンスを披露 ]
韓国人と日本人が一つになって作り上げていく最大規模の韓日交流イベント「第12回韓日祝祭ハンマダン(日韓交流おまつり)」が9月26日、オンラインで開催された。今年12周年を迎える同イベントは、新型コロナウイルスにあわせて韓日関係の悪化が継続している中、「こんな時こそ民間交流を」と新たな取組みとしてオンラインでの開催を企画した。今年のスローガンは「心あわせて乗り越えよう」で、東京新宿区の駐日韓国文化院「ハンマダンホール」で行われた各種イベントを動画投稿サイト「ユーチューブ」を通してライブ配信した。
韓流に詳しい古家正亨さんとYumiさんによる司会で進行した開会式は日本側実行委員長の呉公太氏、佐々木幹夫氏、韓国側実行委員長の孫京植氏の3人に南官杓駐日韓国大使よる開会メッセージで幕開けした。
日本側実行委員長の呉氏は「オンラインとなったものの、開催できたことを心より嬉しく思う。韓日関係は多くの話題があるが、最近は愛の不時着や梨泰院クラスなどのドラマが大ヒットし、新たな韓流ブームが広がるなど、韓国の文化が日本社会に深く刻まれつつあることは民間交流の結実」と強調、佐々木氏は「初のオンラインとなったが、継続していくことが未来志向の韓日関係につながる」と期待を込めた。
韓国側実行委員長の孫氏も「オンラインという新しい空間で、今まで築いてきた両国の文化交流の絆を今一度確認できる場になればうれしい」と寄せた。
南大使は「今年はおまつりが皆さんの所を訪れます。新たな試みですが韓日民間交流のシンボルでもあるこのイベントで一層友情が深まることを期待している」と強調した。
続いて祝賀公演としてピアニストであり、音楽プロデューサーの梁邦彦さんとジャズバイオリニストの土屋玲子さんによるピアノ・ヴァイオリン演奏「プリンス・オブ・チェジュ」でオープニングを飾った。
この後、ステージでは韓日交流ステージとして尹慧瓊さんと河明樹さんによる小奚琴(ソヘグム)二重奏、鄭愛鎭・韓国舞踊団の「三鼓舞」が披露された。
続いて日韓音楽交流アーティストで日本におけるK-POPダンス界のパイオニア的存在、LiL KyonA(リルキョナ)さんプロデュースによるK-POPカバーダンスが披露された。
K-POPに魅了された日本のアーティストやダンサー、K-POPをこよなく愛すカバーダンスチームやデビューを目標とする若者など11チームが出演。 BTS、TWICE、少女時代、BLACK PINKなどのヒット曲に合わせたダンスをこのおまつりの為に、事前に撮影していた。
事前応募で選ばれた20人による韓日交流にまつわる問題を解く「韓日交流クイズ大会」では一問一問に緊張が漂った。優勝者には高麗人参・紅蔘セット、参加者全員に韓国食品詰め合わせが贈られた。
後半では梁邦彦さんと土屋玲子さんのピアノとヴァイオリンによる韓日ライブ共演、4曲が披露された後、同おまつりのメーンイベントでもあるK-POPコンサートに移った。
今年は「A・C・E」「Dreamcatcher」「チョン・ドンハ」「ホンジャ」「D1CE」の5組のアーティストがトークも交えながら約1時間にわたってステージを飾った。
例年なら韓食ブースや韓国の伝統紙を使った工芸品作り、韓服などの体験ブースが設けられていたが、今年はオンラインで設置。韓国訪問委員会の「韓国旅行情報」、Mnetの「動画配信クーポン」があたるアンケート、K-POPカバーダンスコンテストの応援投票、韓国文化院の「韓服紹介展」、新大久保コリアンタウンで利用できる「オンラインクーポン券」などが設けられた。
ネット会議システム「ZOOM」を通した両国の若者が意見を交わす交流会では友人や恋愛関係など、韓日の違いなどについて意見交換した。
おまつりは今年で12回目。韓日国交正常化40周年を記念して2005年にスタートした。韓日交流イベントとしては、多くの韓国人と日本人が一つになって作り上げ、文化・市民・青少年に加えて隣国として身近な交流の場となっている。
なお、同イベントの韓国版「韓日祝祭ハンマダン2020・イン・ソウル」も11月10日にオンラインで開催する。