掲載日 : [20-08-07] 照会数 : 12878
「世界平和が続くよう努力」広島で第51回韓国人原爆犠牲者慰霊祭
[ 追悼辞を述べる呂健二民団中央団長 ]
【広島】第51回韓国人原爆犠牲者慰霊祭が5日、広島平和公園内の韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前で執り行われた。例年約300人が参列するが、今年は新型コロナウイルス対策のため規模を縮小し、主催する民団広島本部の李英俊団長と役員、民団中央本部の呂健二団長、金宣杓駐広島韓国総領事や被爆団体の関係者ら約130人が参列した。
この1年間に亡くなった13人を加えた計2773人の死没者名簿が慰霊碑に納められた。
主催を代表して李団長は「犠牲になった魂を無駄にすることなく、世界平和が続くよう努力する」とし、「韓日友好親善と核廃絶運動に努力し、同胞社会繁栄へ民団が先頭に立っていく」と霊前に誓った。
呂団長も「原爆の惨禍をもたらした戦争の悲劇を二度と繰り返してはならない。広島の歴史と在日同胞の歴史を記憶し、次の世代に継承していこう」と追悼辞を述べた。
続いて金総領事が「二度と東北アジアと韓半島で戦争が起きないよう努力しなければならない」と述べた。
被爆者で在日2世の李鐘根・韓国原爆被害者対策特別委員長(90)は「あと20年もすれば被爆者がいなくなる。核が一日も早く地球からなくなることを願い、若い人に語り継ぎたい」と語った。
同日2時過ぎには、公明党の山口那津男代表、斉藤鉄夫幹事長ら同党の国会・県・市議会議員らが韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪れ金総領事、呂中央団長、広島民団関係者と共に献花した。