◆1988年 ソウル五輪 |
|
韓国初の88(パルパル)ソウル五輪。9月17日から10月2日まで、ソウルで開催。161カ国・地域が参加し、熱戦を繰り広げた。韓国は金メダル12個、銀メダル10個、銅メダル11個の合計33個を獲得。大会マスコットは虎の子をモチーフにしたホドリ(男の子)、ホスニ(女の子)。 アジアで2番目となるソウル五輪開催決定のニュースに、民団ではいち早く在日韓国人後援会を結成し、募金運動を展開。「よくぞここまで発展を」と同胞からは100億円にものぼる募金が寄せられた。 |
|
近代オリンピックの基礎を築いた創始者で、教育者のピエール・ド・クーベルタン。肖像入り切手はソウル五輪の開幕前日の1988年9月16日に発行された。 |
|
◆1990年 ソウルタワー10周年 |
|
ソウルの南山公園にそびえ立つソウルタワー。ソウル市内の各所から見ることができ、いまではすっかり観光スポットになっている。2005年のリニューアルを経て、それまでの「南山タワー」を「Nソウルタワー」と改称した。 | |
◆1991年 セマウル運動20周年 |
|
セマウルとは「新しい村」の意味。新しい近代的な村づくりをめざし、朴正煕大統領が提唱したセマウル運動は1971年から、全国的に展開された。「勤勉・自助・協同」を基本精神とし、農村の環境改善や所得増大を実現した。民団では73年に青年会が「60万のセマウム・シムキ(新しい心を植える)運動」を提唱し、韓国戦争で荒廃した祖国の地に苗木を植える緑化運動を展開した。 | |
◆1991年 韓民族統一祈願 |
|
南北分断の象徴ともいえる軍事境界線。韓国戦争(50年6月~53年7月)にともなう離散家族は1000万人と推定されている。切手は韓国戦争によって離散した肉親の再会と南北分断の鉄道「鉄馬」。封筒の標識の上には平和の象徴のハトがとまっている。 | |
◆1992年 尹奉吉義挙60周年 |
|
韓国の独立運動家、尹奉吉義士は1932年4月29日の天長節(天皇誕生日)、上海で行われた日本軍戦勝祝賀会場に手榴弾を投擲し、爆発で多数を死傷させた現場で取り押さえられ、金沢に移送後、同年12月19日銃殺刑に処された。 遺体は解放後の46年3月、在日同胞によって発掘され、金沢市内の野田山墓地からソウル市内の孝昌公園に移葬された。野田山墓地には在日同胞らによって尹奉吉義士殉国記念碑が建てられている。 |
|
◆1993年 大田エキスポ |
|
「新しい跳躍の道」をテーマに大田国際博覧会は1993年8月7日から11月7日まで、大田市儒城区で開催された韓国初の万博。韓国での正式名称は「大田世界博覧会」だった。この封筒のデザインは、1990年12月にBIE(博覧会国際事務局)から国際博覧会として公認されたことを記念したもの。 大田エキスポのマスコット、クムドリ(夢を見る子)と会場のシンボルだったハンピッタワーをモチーフにした封筒と切手もある。 |
|
番外編 |
|
◆民俗シリーズ |
|
韓国女性の仕事であった洗濯、機織りや糸紡ぎなど4枚の切手が貼られている。 | |
◆社会キャンペーン |
|
「環境保全」(90年)、「エナジー節約」(91年)、「順番を守ろう」など、市民に対して周知啓発する内容のものも多く発行されている。 | |
◆人気アニメ「ポロロ」 |
|
韓国の国民的人気アニメーション「ポロロ」は、子どもたちから絶大な支持を得ており、「子どもたちの大統領」とも呼ばれている。2003年にEBS(韓国教育放送公社、NHKのEテレに該当)で乳児を対象にしたアニメとして初めて放送されてから、世界110カ国余りで放送されている。 11年2月22日、韓国キャラクターシリーズ初の切手として40万セット(400万枚)を発売、1週間で完売した。 |
|
◆伝統楽器シリーズ |
|
チン、ケンガリ、プクなど韓国の伝統打楽器を扱ったシリーズ切手。92年にも発行されている。 | |
(2020.08.15 民団新聞) |