掲載日 : [20-05-13] 照会数 : 13498
オンライン授業、民族学校でも…動画配信やテレビ会議システムなどを活用
[ 自宅で授業を受ける金剛学園の生徒 ]
[ 絵本の読み聞かせ(建国幼稚園) ]
新型コロナウイルスの感染拡大により休校が続く中、民族学校でもインターネットを使ったオンライン(遠隔)授業を導入する動きが本格化している。動画配信やテレビ会議システムなどを活用し、児童・生徒は先生がその場にいるかのような環境のもと自宅で学習でき、感染のリスクもない。
制服着用が原則…金剛学園中・高校
金剛学園中高等学校(崔潤理事長、尹裕淑校長)は主要5教科に韓国語と体育を加えた7教科。生徒に最も身近なコミュニケーションアプリ「LINE」を使い、4月13日から始めた。
クラス担任が授業の前にホームルームで出欠を確認。同時に検温などの健康チェックも行う。LINEグループに参加した生徒はホームルームや授業の際には制服を着用することになっており、自宅にいながら学校で通常の授業を受けているかのような緊張感を持続している。
授業は9時から始まり、1日4~5時間。①動画配信②ライブ通話③写真や文書データで行う。不参加となれば「欠席」、途中参加の時は「遅刻」扱いとなる。進度的には通常の授業と変わらない。小テストや課題提出も行う。
保護者は「規則正しい生活リズムが維持されている」と安心している。生徒からも「孤独を感じることなく生活できている」との声が聞かれた。
なお、小学校では動画配信サービスYouTubeを使い、授業動画をアップしている。
動画や課題配信…建国幼・小学校
白頭学院建国小学校(高敬弼理事長、李鐘建校長)でも臨時休校が始まった4月8日から学習に関する動画や課題、教員による新型コロナウイルス対策のメッセージなどをYouTubeを使い随時、配信している。
幼稚園の園児にはリズム体操、歌、絵本の読み聞かせ、体操、ハサミの使い方も。中高等学校では10日から本格的なオンライン授業を開始した。
1週間ごと更新…京都国際中・高校
京都国際中学高等学校(李隆男理事長、朴慶洙校長)は4月13日から家庭学習に切り替えた。全学年、全クラスとも授業は家庭科などの副教科を含め各教科の担当者が動画を手作りして配信。生徒は自宅で遠隔授業を受けている。課題と映像授業リストは1週間単位で更新中。担任は随時、生徒宅に電話して健康状況を把握している。
全学年で実施中…東京韓国学校
東京韓国学校(呉公太理事長、郭尚勲校長)は7日以降、初等部から高等部まで全学年でオンライン授業に切り替えた。期間は29日までの17日間。なお、高等部3学年についてはすでに4月8日から実施中。