掲載日 : [20-06-10] 照会数 : 15074
民団公式行事を順次再開…中央本部 3.1節式典は7月に
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[ 107日ぶりの公式行事となった第65回顕忠日追念式(6月6日、韓国中央会館) ]
新型コロナウイルス感染拡大の影響で業務を制限していた民団では、緊急事態宣言の解除に伴い、中央本部をはじめ各地方も順次、平常業務に戻りつつあり、今後の事業や行事推進に向けた再起動へ新たな対応策を模索している。中央本部では2月の中央委員会を最後に、大規模の行事や会議を延期・中止にしてきたが、6日には3カ月半ぶりとなる公式行事、第65回顕忠日追念式を開催し、本格稼働しつつある。
3月開催が予定されていた地方本部の委員会・総会・大会と中央傘下団体の大会・委員会が書面決議に代わりほぼ終了した。
各地方の活動方針を見ると、新型コロナウイルスが落ち着きを見せ始めたことで、各地方ともに、6月以降の活動再開に向けて徐々に準備を進めている。
中央本部の生活相談センターは専門相談員による相談業務を休止していたが、非常事態宣言が解除されたことに伴い、1日から再開した。
また、中央本部は3日に3機関・常任委員合同会議を開き、今後の諸般業務と行事の再開を検討。延期していた3.1節中央記念式典を7月1日に韓国中央会館で規模を縮小して開催する。参加対象は中央本部と東京本部の3機関役員と公館から大使、総領事らに限定する。
あわせて4月に予定していてた全国地方団長・中央傘下団体長会議および全国事務局長会議も7月9、10日をメドに韓国中央会館で開催の方向だ。
8月15日の第75周年光復節中央式典も都内のホールで定員の半数に制限して開催する予定だ。
任期満了に伴う役員改選を控えている婦人会(朴善岳中央会長)の中央大会についても、再三延期していたが、日本政府が公表した、社会・経済活動の制限や自粛要請に関する「段階的緩和の目安」による、1000人または定員の50%規模のイベント開催が可能になる6月19日をメドに開催の準備を進めている。
次期会長候補には2氏が立候補しており、代議員約200人による直接投票で選出する。
支部大会・総会もほとんどが書面決議に替えたが、任期を迎えた東京・足立支部(金昌浩支団長)は支団長に立候補した2氏を代議員投票で選ぶ。ただ、代議員を招集した大会形式ではなく、支部事務所に設けた投票所にて指定時間に1票を投じる形式を執った。
このほか、中央本部では規模に合わせたネット会議の活用も準備していく。
また、「こんな時こそ韓日民間交流を」と、民団各地方が日韓親善協会とスクラムを組んで開催を続けてきた「韓日交流マダン」など、地域密着型の草の根韓日交流活動を各地方で秋以降、地道に開催するよう、示達していく。
◆ボウリング大会も開催時期を調整
東京本部では毎年6月に開催していた「団長杯ボウリング大会」を9月以降に延期開催する方向で準備を進めている。
20年以上の長い歴史を持つ体育会中北本部(金尚弘会長)の「支部対抗ボウリング大会」は支部予選大会が、早くても8月以降と見込んでおり、本大会は秋以降の延期で検討している。
民団福岡本部(李相鎬団長)と体育会九州本部(金慶彦会長)の「コリアン・ボウリング・フェステイバル」は、延期も検討していたが、「10月のマダン」と重複するため、今年は見送った。
◆韓国国体は不透明
毎年10月に開催される韓国国体に選手団を派遣している在日本大韓体育会(崔相英会長)も頭を悩ませている。
101回となる今年は、10月8日から亀尾市を中心に慶尚北道一円で開催される。韓国国内競技のほか、毎年18カ国・地域の海外同胞が海外同胞種目を競うが、各国からの入国及び再入国の規制によっては不参加も予想される。