掲載日 : [20-06-12] 照会数 : 13420
夜間中学を2年で卒業 頑張った脱北者に祝賀金
「脱北者支援民団センター」は11日、都内の中学校夜間学級を2年で卒業した脱北者のSさん(24)を東京・港区の韓国中央会館に招き、祝賀金を手渡した。
Sさんは2017年12月、成田空港に入国。翌春、中学校夜間学級に入学し、通常なら3年かかるところをわずか2年で卒業。今春から夜間の高校で学んでいる。
Sさんを迎えた鄭夢周副団長は開口一番「頑張ったね」とSさんの努力をたたえた。日本語は入国してから勉強した。今は漢字は読めるが、書くのはまだ慣れていないという。将来は住戸や店舗の配線工事を行う電気工事士の国家資格取得を目指している。
Sさんは95年、咸鏡北道清津市生まれ。6歳で母親と離別してからの16年間は親戚中をたらいまわしにされるなど、「暗黒の日々であり、地獄のような苦痛な時間」を過ごした。
やがて母親が日本にいることがわかり、母親に会いたいという一心で友人と一緒に脱北した。脱北者支援民団センターは17年12月、Sさんに生活定着支援金を贈った。