掲載日 : [20-06-15] 照会数 : 14782
1票差の決着…足立支部、民団初の投票所形式で選挙
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[ 支部事務所に設けられた投票所 ]
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[ 3機関役員の総辞職 ]
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[ 新3機関長(左から金保成議長、林致寛支団長、崔壽正監察委員長) ]
わずか1票差の決着
任期満了に伴う役員改選を行う民団東京足立支部(金昌浩支団長)の第71回定期大会に代わる、代議員投票が13日、同支部で行われた。議長と監察委員長は単独候補だったが、支団長には2氏が立候補したため代議員による投票を行った。
ただし、「3密」防止のため、会合は開かず、支部事務所に投票所を設置し、午後1時から3時までの2時間、代議員が訪問して投票する方式とした。民団が会合(大会)招集を持たずに投票所による選挙を実施したのは歴史上初めてだ。
同支部ではこの日、投票開始時間前に3機関役員と選挙管理委員、立会人、東京本部の組織部長だけが集合し、代議員投票を待ち構えた。午後1時前から代議員らが三々五々で支部会館前に訪れた。午後1時に選挙管理委員長から投票開始が宣言されると、マスクを着用した代議員らはまず、準備された消毒液で手を拭き、受け付けで投票用紙を受け取り、記票、投票へと進んだ。
この日は雨天にもかかわらず、代議員総数64人中、49人が投票に参加、過半数を超えたことで選挙が成立した。通常なら、大会後に懇親会を開催していたが、その経費を今年は投票を終えた代議員に参鶏湯セットと消毒液のプレゼントに充てた。
午後3時に投票終了が宣言されたあと、選挙管理委員長が封印。続いて、3機関総辞職のあいさつ後、開票に移った。結果、林致寛候補が25票、郭邦植候補が24票で、わずか1票差で林氏が当選した。単独候補だった金保成議長候補、崔壽正監察委員長候補とあわせて3氏に選挙管理委員長から当選証書が手渡された。
新3機関長とも、「新型コロナウイルスの関係で民団の業務が停止していたが、今日を契機に3機関が協力し、団員の生活を守る役割を果たしていきたい」とそれぞれ、抱負を述べた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で民団中央本部では4月6日に地方本部及び支部の大会・総会・委員会を「3密」防止のため、書面決議によって会合に代える「特例措置」を執ることよう、各地方本部及び傘下団体に公文を通して通達した。
示達では支部大会・総会についても地方本部と同様とした。ただ、役員改選に際して、複数候補による選挙が予定される支部については、新型コロナウイルス感染状況を勘案した上で、最長8月まで延期を認め、新人事決定までは現行3機関が任期を継続することにしていた。