掲載日 : [20-07-08] 照会数 : 14028
コロナに負けるな!京都・南支部が家庭訪問…給付金・融資の情報提供も
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[ そろいのポロシャツ姿で家庭訪問する活動者 ]
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【京都】民団京都・南支部(黄正安支団長)では4、5の両日、「ネットワークを作ろう!家庭訪問運動」を実施した。同支部の民団と婦人会の役員に京都本部の金政弘団長をはじめ、中央本部からも加勢して総勢33人で143世帯を訪問した。新型コロナウイルスの関係もあり、多くの同胞が在宅していたことで116世帯との面談が実現する成果を挙げた。
◆好評!マスク配布
今回の訪問は、団員の近況や世帯情報の把握はもちろん、民団に対する意見や要望を支部の活動に反映させ、団員の信頼向上に繋げる意図があった。合わせて、新型コロナウイルスの関係で3月以降、ほとんどの行事がストップしたこともあり、コロナ禍によって影響を受けた団員被害状況の把握や給付金や融資制度などの情報提供も行い、慰労と激励に努めた。各家庭にはマスクなども配布した。
また、今年春に隣接していた洛東支部を南支部が統合したこともあり、団員への説明にも努めた。
今回の団員宅訪問には旧洛東支部の前支団長らも参加し、支部の基本活動として積極的に臨んだ。
家庭訪問前の活動者によるミーティングで黄支団長は「今回の家庭訪問を一過性の集中活動にせず、継続的活動とし、今後の支部活性化に繋げていきたい。そのためにも団員をリードしていく立場だとの当事者意識をしっかり持って取り組んでいこう」と呼びかけた。
金団長も「南支部の役員のほぼ全員が参加するという団結力が頼もしい。南支部が京都民団を先導する支部になるだろう」と期待を込めた。
旧洛東支部の支団長だった、金德彬氏も「これからは南支部の一兵卒として支部発展に臨んでいく。今日はその出発点にしたい」と意気込みを見せた。
中央本部の李清鍵組織局長は「今、民団にとって重要なのは組織と団員がつながることだ。基本に立ち返り、団員の家庭を地道に訪れ、顔を合わせることが大切」と述べた。
民団のロゴが入ったポロシャツを着た活動者は一組3~4人で9チームに分かれ143軒を訪問した。各家庭には「コロナに負けるな!みんなで頑張ろう!」と書かれたチラシを袋に入れたマスク5枚やメッシュポーチ、民団の本部と支部の広報物などのグッズを配布した。マスクを受け取った団員からは「以前にも支部から届けられ有りがたかったが、直接訪れて渡され、うれしい限りです」と好評だった。
活動を終えた後の報告会では、「自分が描いていたイメージとは逆に、ほとんどの世帯で訪問を歓迎してくれた。廻って良かったと思う」、「初対面の同胞もいたが、じっくり話ができなかったのが残念。団員との信頼を築くためにも継続して家庭訪問をしたい」と意欲を見せていた。
また、民団新聞で家庭訪問の記事をよく目にしていたという団員からは「やっとウチにも来てくれたか。どうぞ中へ」と歓待されたという。
訪問対象には飲食店など個人で営む団員も多いが、今回の家庭訪問はコロナ禍の打撃についての把握も併行した。多くは4、5月は休業に追い込まれたが、先月から少しずつ売り上げが回復し、合わせて国からの給付金などで何とか切り盛りしているという。
黄支団長は「ほとんどの世帯は好意的に接してくれたが、その子弟たちの顔が見えなかった。次世代たちといかに繋がりを広げるかが課題」と述べ、金団長も「次世代育成が民団の共通課題。原点に立ち返り、同胞一人ひとりとの絆づくりの先頭に立つのが支部だ」とし、9月の左京支部をはじめ各支部で順次、集中家庭訪問活動を展開していく意向を示した。