日本による植民地時代に徴用された朝鮮半島出身者を追悼するため、群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」に設置されている朝鮮人追悼碑が撤去の危機に立たされていることについて、韓国の外交部当局者は23日、記者団に「韓日間で必要な意思疎通を行っている」として、「両国の友好関係を阻害しない方向で解決できることを期待している」と述べた。
日本メディアによると、群馬県は碑を管理する市民団体「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑を守る会」に対し、昨年12月までに撤去するよう求めたが応じなかったため、撤去する方針を固めた。
碑は2004年に建てられ、日本語と韓国語、英語で「記憶 反省 そして友好」と刻まれている。碑の背面には「朝鮮人に対し、多大の損害と苦痛を与えた歴史の事実を深く記憶にとどめ、心から反省し、二度と過ちを繰り返さない決意を表明する」などと記されている。
群馬県は14年、碑の前で開かれた追悼式典の参加者が政治的な発言をしたとして設置更新を不許可とした。団体は県を相手取り訴訟を起こしたが、22年に最高裁で団体の敗訴が確定した。