日本に留学してきた学生を対象に日本国内外での適切な生活環境を提供するためのサポートを行う「みんだん留学生支援センター」開所式が、留学生をはじめ民団関係者らが見守る中、22日船出を切った。支援センターは日本地域への留学生実態調査、状況把握、データベース化し、「孤立・孤独対策」を拡充していくことを目指している。
開所式では、中央本部の呂健二団長から企画調整室の玄東實室長へ所長を委嘱する委嘱状伝達式が行われた。
みんだん留学生支援センターの玄東實所長は「みんだん留学生支援センターは言葉通り皆様のための組織。韓国のことわざでシジャギパニダ(どんなことでも始めたら半分は成し遂げたことになる)という言葉がある。今日スターを切ったことに意味がある」とし、「学生のための組織に取り組んでいく」意志を明らかにした。
呂健二団長は「あってはならない留学生らへ差別の話を耳にするたびに心が痛む」とし「1万人以上、日本で勉学に励んでいる留学生にできることを考え、民団を軸とした留学生ライフができるよう支援策にやっと第一歩を踏み出すことができた」とセンター設立の経緯を述べた。
呂団長はまた「留学後も日本に定着する事例も増加していることから、次世代育成の一環として将来的に民団につないでいくためにも支援センターは欠かせない」と必要性を強調した。
裵京澤総領事は「同胞社会の一員である留学生らにとって留学生支援センターの存在は大きな支えになる」と期待を寄せながら、官民一緒にサポートする」と決意を込めた。
司会を務めた都立大4年の朴在賢さんは「留学生たちが留学中につらいと感じたとき、相談をできる支援センターができたことを、留学生の一人として嬉しく思います。私たち学生の快適な留学生活に大きな支えになることを期待します」と語った。
留学生支援センターは「みんだん生活相談センター」の運営を生かし、①学生生活全般に関わる支援、②災害予防及び災害時の支援、③留学生の「孤立化・孤独化」緩和支援などに取り組んでいく方針だ。
すでに開所式の前に、みんだん生活相談センターの金昭夫所長から300万円の設立寄付金が寄せられた。