韓国の競売会社ソウルオークションは20日、韓国の独立運動家・安重根義士(1879~1910)が1910年3月に中国の旅順監獄で書いた墨書が、ソウルで行われたオークションで、19億5000万ウォン(約2億2000万円)で落札されたと発表した。
安義士の遺墨では最高額となるこの墨書は、死刑執行の直前に旅順の監獄で書いたもので日本人が所有していた。落札者は韓国人だという。
この書には「龍乕之雄勢豈作蚓猫之熊」(龍と虎の雄壮な姿がミミズと猫の姿と比べられるだろうか)と書かれていて、字の左側に「庚戌(1910年)三月旅順監獄中 大韓国人 安重根 書」と記されている。安義士の「象徴」に挙げられる薬指が欠損した手形も捺されている。