掲載日 : [23-11-10] 照会数 : 3103
田内千鶴子生誕地で献花式
[ 献花式には韓日の関係者が参列した ]
韓国の児童養護施設、木浦「共生園」で3000人の孤児を育て、「木浦のオモニ」と慕われた田内千鶴子(韓国名・尹鶴子)さんを偲ぶ献花式が10月31日、生誕地の高知市若松町にある記念碑前で行われた。主催は「高知 田内千鶴子愛の会」。
この日の式典には、民団をはじめ高知県の日韓親善協会と市民団体、地域の在日同胞など韓日の関係者16人が次々に献花し、故人に思いを馳せた。
田内さんは日本統治時代の全羅南道木浦市で1938年、キリスト教伝道師の尹致浩さんと結婚。尹鶴子を名乗り、一緒に共生園で奉仕活動を始めた。63年、日本名で韓国国民勲章「国民章」を受章。受章から5年後の86年に56歳の短い生涯を閉じた。長男の尹基さんは遺志を継ぎ、日本で社会福祉法人「心の家族」を運営している。