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従北左派勢力の問題点
柳東烈（治安政策研究所・安保対策室選任研究官） 今日の韓国社会が抱える代表的な問題の一つが「従北左派勢力の好き勝手」であろう。従北左派勢力とは、韓国の自由民主主義路線を否定し、北韓金正日政権のいわゆる主体社会主義路線に立脚し、南韓の社会主義革命を企む勢力だ。これらは大韓民国国民として様々な恩恵を享受しながらも、韓国の体制を否定し、北韓・金正日政権の前衛隊として反文明的な北韓路線に追従・盲従していることから、「従北」と呼ぶ。 従北左派勢力は大きく�‖寮�否定性��階級暴力性��親北韓性�ぜ匆饉腟�(共産主義)指向性という問題点がある。 まず、従北左派勢力は、大韓民国の国家理念である自由市長経済(資本主義)と自由民主主義路線を徹底して否定する体制否定性を見せている。彼らは韓国社会を、大多数の労働者階級を抑圧し、搾取する暴圧的資本主義体制だと罵倒する。また、韓国社会は自主独立の国家でなく、米国の植民地社会であると規定し、韓国政府を「親米売国政権」などと罵倒している。このような視覚は大韓民国の国家正統性を正面から否定する誤った認識だ。 多元化された国際社会で、韓米両国の協力関係を指しながら、韓国社会を米国の植民地社会と評価するものであり、民主選挙により国民の多数の支持によって選ばれた大統領を親米売国政権などと罵倒している。また、全世界200余の国家の中で12位の総合国力を持つ韓国を「植民地社会」と述べていることはまったく説得力がない。このようなごり押しの主張を展開するのは、大韓民国と現政権を否定しなければ彼らの革命論理に正当性を持てないからだ。 ２つ目。従北左派勢力は、韓国社会の矛盾を解決する手段として、階級闘争による暴力革命を前面に出している。韓国政府と資本家階級を打倒すべき「敵」と規定し、労働者階級および民衆の闘争を煽動している。これは共産主義の革命理論である「階級闘争論と武装蜂起論」を受けた主張で暴力革命を正当化するものだ。 実際、この間の従北左派勢力の闘争を見れば、今でも火炎瓶、角材、鉄パイプ、投石が乱舞し、警察の鎮圧車の破壊、放火などが日常化しており、指向点が何であるかを容易に知ることができる。表面では民主平和社会実現を叫びながら、様々の民主的手続きを度外視し、暴力を正当化するのは自己矛盾と言える。 三つ目。従北左派勢力は徹底して北韓当局の共産革命路線と対南宣伝煽動および諸主張に追従している事実だ。これらの勢力は韓国政府に対してあらゆる誹謗中傷を行いながらも、北韓の金正日政権の反文明的な政治弾圧、人権侵害、暴圧統治などには全く言及していない。さらに2度の食事もまともに食べさせられない北韓政権を主体社会だと美化し賛辞することに余念がない。 民族の生存権および人類平和を脅かす核問題に対しても徹底して北韓側の立場を擁護しながら代弁している。したがって主体思想派に代表される従北左派勢力の存在は、北韓スパイよりもさらに威脅的な、われわれ内部の「敵」だと言える。 ４つ目。従北左派勢力は大韓民国の自由民主主義体制に対する唯一の代案として「社会主義(共産主義)建設」を指向している。しかし70余年を超えて社会主義を実現してきたソ連・東欧の社会主義圏の崩壊で、社会主義(共産主義)が虚構であることが立証された。 21世紀国際社会の熾烈な競争で生き残り、民族の利益を守り、国家の発展のために献身しなければならない未来の主導勢力である若い学生・労働者・知識人たちが、一生懸命に学問探究や産業の前線で邁進しなければならない時機に、虚構に満ちた共産主義という亡霊に捕われ、貴重な時間と力量を浪費している事実は、深刻な国力損失であり韓国現代史の不幸でない訳がない。 彼らが信奉する主体革命思想と社会主義の建設目標は、人類文明史の後退であり妄想であることを一日でも早く認識し、本来の席に復帰しなければならない。
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