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金ジンム(韓国国防研究院・研究委員)
昨年12月17日、金正日死亡で金正恩が権力を継承してから6カ月が経った。これまで金正恩は、労働党第1書記、国防委員会第1委員長、最高司令官など、党契�祁海虜嚢皸命Δ某簑廚気譟∪擬阿頬未虜嚢盡⇔麓圓箸覆辰拭�
ところで過去6カ月間、北の新しい指導者、金正恩の行動は父金正日とは大きく違った。金正恩は若くしてヨーロッパに留学した経験があるという点、過去隠遁の指導者だった金正日とは異なり、住民との砕けたスキンシップを見せるうえ、金正日が生存時に一度もしなかった大衆に向かっての演説をしながら、人民の生活向上を示すなど、統治スタイルの変化を見せた。 しかし、これはカムフラージュだった。金正恩政権が過去6カ月間、対内外的に見せた姿からは、変化の様子を読むことが難しい。まず、対内的には「全国に銃声を響かせよ」と叫びながら、脱北者の取り締まりと処刑など、社会統制の強化、粛清の拡大など、政権防衛に注力しており、親戚、パルチザン２〜３世代など、年配の守旧的な人物を権力の核心に起用した。また、兵士たちを大挙、党と政府の要職に登用して軍部隊を集中訪問するなど、先軍政治の強化の意志を示した。 さらに北は金正日の遺訓を強調し、「金正日将軍様が提示した政策を一歩も引くことなく、無条件、最後まで貫徹する」とし、対内外政策において変化がないことを示唆した。 去る4月13日、長距離ミサイルを発射し、咸鏡北道吉州郡豊渓里で3回目の核兵器実験の準備を強行し、今年4月に最高人民会議で改正された憲法に核保有国を明示しながら、核兵器完成が金正日の遺訓であると強弁してている。 金正恩の登場以後、北韓は対南軍事脅威レベルを継続的に高めている。金正日死亡直後、北韓は弔問と関連し、「憎しみの血が沸く」としながら非難を開始して以来、過去6カ月間「延坪島砲撃戦の数千倍の罰」、「全面戦争」を脅かし、「民族反逆の群れと内外好戦を埋めるため、民族挙げての聖戦に入るだろう」と軍事的威嚇を強化した。 そして4月23日、北韓は最高司令部特別作戦行動小組と呼ばれる組織が「対南特別行動が直ちに始まる」とし、「特別行動は、いったん開始されれば、３〜４分、いやそれよりももっと短い瞬間に今までにない特異な手段と我々式の方法で全てのネズミ野郎一味と挑発の根源を燃え上がる火の中で焦土化してしまうであろう」としている。 4月15日、金日成生年100周年記念軍事パレードで金正恩のびっくり演説で「人民生活の向上」を言及したが、実際には金正恩の演説のほとんどが「政治軍事強国」、「首領決死擁護」、「人民軍をあらゆる面から強化」が核心内容であり、人民の生活についての言及はわずか数行に過ぎなかった。また、金正恩が公開活動中の人民大衆とのスキンシップ強化についても、過去、金日成が権力基盤が脆弱だった時代にリーダーシップを強化するため、「人民大衆の中に」戦略をベンチマーキングしているだけだ。 このように、過去6カ月間、金正恩は新しい変化よりも、過去に回帰する姿を見せている。事実、北韓は最高指導者の個人崇拝、絶対独裁を特徴とする首領制を放棄しない限り、絶対に変わる見込みはなく、最悪状態の経済難など、体制の危機状況を打開するには、改革と開放が必要だ。 しかし、金正恩が首領制を承継した以上、急変するグローバル化時代に、内部的には人民たちの自由を抑圧し、外部から孤立していく選択の道しかない。そして、このような体制を維持するために核兵器を開発し、韓国との軍事的緊張関係を維持するだろう。 若い指導者、金正恩は北韓の矛盾をいち早く学習し、現在の危機状況打開へ変化が必要だと認識する可能性はあるが、その変化のためには首領制を放棄しなければならないということも知っている。 しかし、金正恩と核心のエリートたちは、首領制維持が自身らに共同の利益をもたらすという利害関係を一致させながら、結局は現状維持を追求する可能性が高い。金正恩登場6カ月間、我々はまだ韓半島の新たな時代が到来するという期待に基づいた対北韓観は危険であり、また時期尚早だ。
(2012.6.27)
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