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米国議会が共和党を中心に戦術核兵器の韓半島再配置を推進しているという。米下院軍事委員会は先週、韓国が含まれる西太平洋地域に米軍の在来式戦力を拡大し、戦術核を再配置する内容が含まれた「2013国防授権法修正案」を賛成32票、反対26票で可決した。米国防総省と国務省に戦術核再配置の妥当性と細部計画を検討した報告書を90日以内に提出するよう要求する内容も入っている。 長距離ロケット発射と３度目の核実験の動きなど挑発的な行動で北韓が戦術核再配置議論を自ら招いた側面があるのはもちろんだ。北韓の核問題解決が難しいという認識も作用したはずだ。そうだとしても戦術核の再配置は韓半島の平和と安定をさらに危険にする無謀な発想だ。 1991年の南北非核化共同宣言に基づき、韓国に残っていた100余個の戦術核を米国が撤収したことで、韓国は非核地帯になった。これを根拠に韓・米両国は北韓に核の廃棄を要求し、韓半島の非核化を目標に6者会談を稼働させることができた。 米国の核の傘で保護されている状況で戦術核を再配置するのは心理的な癒しにはなるかもしれないが、実際の効果はほとんどない。北韓に核開発を継続させる名分を提供し、中国を刺激する逆効果と副作用を招くだけだ。戦術核の再配置で、北韓の核問題解決に向けて中国に圧力を加える効果を期待できるとしても、中国はそれよりも自国に向けた脅しと受け止める可能性が大きい。 戦術核の再配置は、実効性がなく、韓半島の核戦争の危険を加重させる危険なカードだ。時間がかかっても北韓の核問題は６者会談を通じて正攻法で解くしかない。
（中央日報 5月14日 社説）
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