朴・文・安は一本化の損得計算だけしてるのか
文在寅民主統合党大統領候補側が、野党圏候補一本化の４原則として、政策中心の価値連合と一本化候補の党籍保有などを提示した。安哲秀無所属大統領候補に「一本化予備選挙」議論を始めようと公開的に求めた。
文候補側は、一本化方式として、民主党大統領候補予備選挙の時に実施された国民参与選挙方式を検討中だ。しかし、国民参与選挙は、親盧（親盧武鉉）性向の「モバイル動員」で問題になった。公正にも見えず、自分たちに有利な方式で進めようとすれば、安候補が応じるか疑問だ。
安候補側も一本化の必要性には共感しているが、急ぐ必要はないという考えが強い。安候補が「親盧フレーム」に囲まれた文候補より、支持の拡張性があるため、時間が経つほど安候補に有利になるという計算がある。
大統領選が50日後に迫ったが、安候補はまだ一本化のロードマップも出さず、曖昧な話法で一貫している。
両候補が一本化の時期と方法をめぐって損得勘定に忙しく、政策や国政運営の能力といった大統領選の主要争点は消えてしまった。いつまで「一本化イベント」が韓国の大統領選を揺さぶり続けるのか、もどかしい。
朴槿恵セヌリ党大統領候補陣営の一角には、野党圏の一本化に対する緊張感よりも、根拠のない楽観論が広がっているという。選挙専門家たちの間では、朴候補が野党圏の一本化ドラマを凌駕する「朴槿恵票ドラマ」の感動を作り出すことができなければ、票の拡張に失敗するだろうという観測がもっぱらだ。
毎日単調に繰り返される選挙運動にすでに興味を失った少なからぬ国民は、テレビに大統領候補の顔が映ればチャンネルをかえてしまう。（東亜日報 10月30日 社説）
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