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文在寅民主統合党大統領候補は9月17日、国立ソウル顕忠院を訪問し、金大中元大統領の墓と一般兵士の墓を参拝した。文候補は李承晩・朴正熙元大統領の墓には立ち寄らなかった。 文候補は１カ月前、朴槿恵セヌリ党候補が金大中・盧武鉉元大統領の墓を参拝するや、「国民統合のためには望ましいことだ。一言申し上げるとすれば、心からの訪問であってほしい」と述べた。安哲秀教授も「こうしたことが国民が願う政治だ」と朴候補と文候補の両人を高く評価した。 文候補が朴候補の金大中・盧武鉉元大統領参拝を肯定的に評価しながら、自らは李承晩・朴正熙元大統領の墓を参拝しなかったことは、それなりの判断があるのだろう。 韓国の政治圏は、これまで、相手陣営を自陣営と意見が異なる競争者ではなく、敵と見なす政治を行ってきた。前職大統領に対しても、自陣営出身は高く評価し、相手側の功績は認めないようにしてきた。 文候補は大学時代、維新反対デモに参加して除籍された朴正熙政権の被害者であると同時に、盧武鉉政府では大統領秘書室長を務め、権力の頂点で国政を扱った人物である。「新しい時代、新しい政治の長兄」の役割を前面に出し、国政の最高指導者になろうとする彼は、これまで「敵対的競争文化を共生と統合の文化に変えていかなければならない」と叫んできた。 新しい政治文化をつくり根付かせるためには、朴候補とセヌリ党に与えられた役目があり、文候補と民主党がすべき役割もある。 文候補のような政治家が、李承晩・朴正熙元大統領の墓を政治的な考慮なく自然に参拝する日に、韓国政治の本当の新時代が開かれるだろう。 （朝鮮日報 9月18日 社説）
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