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ASEAN +3首脳会議と東アジア首脳会議（EAS）の成果
チョン・ジニョン（慶煕大・国際大学院長）
11月18、19の両日、インドネシアのバリでは、ASEAN+3首脳会議と東アジア首脳会議（EAS）、そして、韓中日3カ国首脳会談が続けて開催された。 ASEAN+3は、ASEAN加盟国の東南アジア地域10カ国と韓国、中国、日本が参加する東アジア地域経済協力機構として、1997年の発足以来、域内諸国間の為替支援協力体制のCMIM（チェンマイ・イニシアティブの多国間協定化）を発展させてきており、東アジア地域経済協力を促進するため、様々な方策を議論し、推進している。 EASは2005年に発足し、ASEAN+3加盟国と豪州、インド、ニュージーランドが参加するフォーラムだったが、今年から米国とロシアも参加し、16カ国から18カ国に増えた。 ASEAN+3とEASの大きな違いとして、電子は米国が参加せず、東アジアの国だけの経済協力機構であるのに対し、後者は東アジア諸国のほか、米国や豪州、インド、ニュージーランド、ロシアの参加によって、東アジア地域首脳間のフォーラムという意味合いが薄れた。 ASEAN+3では、中国が中心的役割をするのに対し、EASは東アジア地域に大きな利益と関心を持つ域外の国々も参加し、地域の懸案について議論をしている。この点ではEASはASEAN+3を使用して、東アジアの国だけの経済ブロック発展を防ぐための米国の戦略的な意図が隠されている協議体との指摘が出されている。 韓中日3カ国首脳会談は、ASEAN+3首脳会議に参加する北東アジア主要3カ国首脳間のフォーラムとして出発したが、今でASEAN+3とは別に、自主的な協力の事務局を備えるなど、発展を遂げている。 実際に韓中日3カ国が東アジア地域で占める比重があまりにも大きいため、この3カ国間の協力が具体化される場合、事実上、東アジア地域全体の協力が行われるといっても過言ではない。しかし、北東アジア3カ国は、歴史的、地政学的、知識経済学的な理由などによって、レベルの高い協力は難しいのが現実だ。 このような状況で、東南アジアのASEANは、東アジア地域協力の産婆の役割を果たしてきているがこれまで現実だ。 その後、大韓民国は、東アジア地域協力の進展のために、どのようなビジョンを持ち、どのような役割を果たすことができるか。我々は、韓国の国家利益の観点から、以下の3つの原則を持って、この質問への回答を追求すべきだ。 まず、東アジア地域協力の進展は、同地域の平和と繁栄のためにも重大である。第二に、東アジアの地域協力は排他的経済ブロックの形成ではなく、開放的で多角的な方法で追求されなければならない。第三に、大韓民国の地位と役割、利益を増進させる方向で地域協力が進展しなければならない。 大韓民国は、開放された通商国家であり、自由で多角的かつ安定的な国際経済秩序を好む。東アジア地域の協力は、我々のこのような選好を反映し、促進させる方向に進展する必要がある。 我々の立場から、東アジア地域の協力が非常に重要なことは事実だが、米国、欧州と協力し、世界の様々な開発途上国との協力もこれに劣らず重要なのも事実だからだ。 これにより、今回のバリで開催された一連の東アジア地域協力のフォーラム国での議論を私たちはどのように評価すべきだろうか。韓・EU FTA発効に続いて、韓米FTAの来年初めの発効も予想される時点で、東アジア地域協力のための私たちの態度と役割は非常に重要だ。それは米国、EUとの協力と東アジア地域協力も私たちに必要な課題だからだ。 まず、ASEAN+3首脳会議の主な問題は、今年設立された「ASEAN+3マクロ経済の監視機関（AMRO）」と第2回東アジアビジョングループ（EAVG II）の首脳会談レベルの政治的支持だった。 AMROは、CMIMの動作のために必ず必要な道具である。CMIMを通じた外国為替支援を行うためには、マクロ経済の状況に対する評価と支援の条件の履行の有無の評価が必ず必要だからだ。 EAVG IIは、ASEAN+3の発展方向を提示するための組織として昨年10月にソウルで創立会議を持った。 この二つの問題において、韓国は非常に建設的な役割を果たした。まず、李大統領は、CMIMが金融危機後のサポートを越えて、東アジア地域の金融危機を事前に予防するための先制的な協力メカニズムへと発展していくべきだと強調した。そして、EAVG IIの創立と関連して、韓国の役割についての首脳会談レベルの正式な感謝の意志表示があった。 ASEAN+3首脳会談に先立って行われた韓・ASEAN首脳会談では、韓・ASEAN FTAをアップグレードするための「商品協定改正議定書」が署名された。これも、韓国とASEANの協力強化に貢献する。 次に、今回のEASの最大の課題は、米国とロシアの関係団体とEASがこれから何をどのように行うのかに関するものだった。 我が国の立場から見ると、EASに米国とロシアが加入したことは歓迎に値する。北韓の核問題や東アジアの安全保障問題を議論する上で、この二大国が重要な役割を果たすからだ。 次に、EASの議題として議論された災害管理、不拡散、海洋安全保障、経済危機の克服などもすべて私たちに重要な問題だ。今後EASとASEAN+3は、どのような関係を結ぶことも重要な関心事だ。 私たちはもちろん、両方の協議体が補完的な関係を持って発展することを望む。 続いて開催された韓中日3カ国首脳会談では、3カ国の協力を後押しするための事務局をソウルに設置したことを肯定的に評価し、3カ国FTAに関する共同研究など、既存の協力のための議論と実践の進捗状況を評価し、支持した。 このように東アジア地域協力のための場で大韓民国は、建設的かつ積極的な役割を遂行してきている。私たちのこのような努力は、大韓民国を世界の主要地域の国々と繋げ、それらが大韓民国を通じ、東アジアに繋がっている東西の架け橋、バランスを備えたハブに発展させる。閉鎖的で現実に安住している中進国大韓民国ではなく、開放的で躍動的な先進国の大韓民国を作ることだろう。
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