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<民団新年会>韓日新時代引き寄せよう…「懸け橋」役に全力
500人が参加した民団中央・東京本部合同新年会

国交50年 首脳会談早期に

 民団中央本部・東京本部合同主催の2015年新年会が14日、都内のホテルで開かれ、首都圏をはじめ全国主要本部の幹部や韓日両国の国会議員、友好団体代表を含め500人が参加した。参加者は、国交正常化50周年を迎え、冷え込んだままの韓日関係の修復と未来志向の新たな関係の構築のために、両国首脳会談の早期実現へ双方の積極的な歩み寄りが緊要との思いを新たにした。そのために民団を中心に民間レベルでも韓日関係の正常化に最善を尽くすことを誓った。

 中央本部の呉公太団長は開会のあいさつで、特にヘイトスピーチ(憎悪表現)について「在日韓国人を露骨に攻撃する差別行為そのものであり、これ以上放置していては、韓日友好に百害を与えるだけでなく、青少年の成長に悪い影響を及ぼす」と指摘。「超党派で人種差別禁止法の法制化を求める議員らの動きと連動し、民団も法制化を求める全国要望活動を展開、地方議会で採択が増えている」とし、「全国組織が一丸となって、全自治体への要望活動を成し遂げ、採択を勝ち取るよう運動に集中しよう」と訴えた。

 呉団長は「今年は韓日国交正常化50周年の節目の年。早期に両国首脳が直接会って胸襟を開くことが何よりも急がれる。そのためには、韓日の懸け橋の役割を担う民団がフル回転し、韓日友好の雰囲気づくりに努力しなければならない」と強調した。

 さらに、「ソウルと東京で同時期に開催される韓日交流お祭りをはじめ、友好のシンボルである朝鮮通信使のユネスコ世界記憶遺産登録に向けたさまざまな活動に日本の人々とともに集い、韓流と日流の熱気をもう一度再生する意気ごみでこの一年に臨もう」と呼びかけた。

 最後に呉団長は「在日同胞が民団を在日の故郷のような存在に思える環境づくりに全力投球し、次世代が在日同胞に生まれてよかったと思える活動に力を尽くす」ことを表明した。

 柳興洙駐日大使は、「今年はわが国が光復70周年と分断70年を同時に迎える歴史的な年だ。強固な安保を基に、断絶と葛藤の分断70年を終わらせ、信頼と変化で北韓を引き出し、実質的かつ具体的な統一基盤を構築して統一の道を切り開いていく」と強調した朴槿恵大統領の新年辞を代読した。

 日本側来賓として額賀福志郎・日韓議員連盟会長(自民党衆議院議員)、河村建夫・日韓親善協会中央会理事長兼会長代行(自民党衆議院議員)、魚住裕一郎・公明党参議院議員会長、赤松広隆・民主党衆議院議員(前衆議院副議長)、志位和夫・日本共産党委員長、柿沢未途・維新の党政務調査会長、福島みずほ・社民党副党首、竹下亘・復興大臣(自民党衆議院議員)が祝辞を述べた。

急がれる慰安婦問題解決 韓日来賓

 日本側来賓は、韓日双方での新政権発足後2年近くにもなるのに、首脳会談がまだ一度も開かれていない現状に対して、「さまざまな問題を抱えているが、国交正常化50周年の今年こそ、首脳会談を開き、21世紀の日韓新時代構築へ前進しなければならない」「過去の歴史を直視し、日韓の本当に心の通った友好に向かっての転機の年になるように力を尽くしたい」「首脳会談の早期実現へ双方の国民サイドから気運を盛り上げていこう」などと表明した。

 両国間の重要懸案となっている従軍慰安婦問題については「真正面からこの問題に向きあわなければならない」「被害にあわれた女性の方々の人間としての尊厳が回復される解決が必要」「もっと突っ込んでお互いに胸襟を開いた率直な話し合いをすれば、必ず解決の糸口が見つかる」と、それぞれ強調した。

 また、「両国の懸け橋の役」を果たしている民団への期待をあらためて表明し、ヘイトスピーチ問題については、「日本にとって大変恥ずかしいことだ」「各政党においても十分に認識しており、早急にやめるよう規制をかけていかなければない」「政治が立法措置も含めて、これをなくす断固たる姿勢を示すことが必要だ」と、その禁止へ尽力することを約束した。

 韓国側来賓は徐清源・韓日議員連盟会長(セヌリ党最高委員)と金守漢・韓日親善協会中央会会長がそれぞれ祝辞を述べた。両来賓は「今年は祖国光復70周年であり韓日国交正常化50周年となる意義深い年だ」と強調。現在の韓日関係に強い危機感を表明し、早期の関係改善と新たな関係の構築に向け、日本側関係者および民団と連携して最善を尽くすことを力説した。

(2015.1.15 民団新聞)
 

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