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「金田一京助賞」に孫在賢氏…外国籍では2人目の受賞 |
日本と周辺諸民族の言語、ならびに関連文化についての研究・業績を顕彰する「金田一京助博士記念賞」(金田一京助博士記念会主催)第45回受賞者に、『韓国語諸方言のアクセント体系と分布』を著した韓国言語研究者の孫在賢氏が選ばれた。授賞式は17日、都内のホテルで行われた。外国籍者が同賞を受賞したのは2人目。
孫氏は韓国国内を中心とする60カ所以上に足を運び、現地在住者から直接、データを収集して個々のアクセントタイプの地理的分布を明らかにしてきた。江原道方言はソウルと同じアクセントとして扱われてきたが、まったく違うことを実証したことも孫氏の功績の一つだ。この間の学会発表と博士論文を整理しなおし、2017年3月に韓国で刊行した著書が受賞作となった。
孫氏によれば日本語に比べて韓国語のアクセントを研究している国語学者は少ないという。「言語学・日本語学において長い歴史を持つ『金田一京助博士記念賞』をいただき、このうえない喜びを感じている」と話した。
71年生まれ、大邱市出身。韓国外国語大学校東洋語大学日本語科卒業。東京大学大学院人文社会学系研究科言語学専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、徳成女子大学校日語日文学科副教授(9月から米マサチューセッツ工科大学言語学科客員副教授)。
(2017.12.20 民団新聞) |
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