地方本部 HP 記事検索
特集 | 社会・地域 | 同胞生活 | 本国関係 | スポーツ | 韓国エンタメ | 文化・芸能 | 生活相談Q&A | 本部・支部
Home > ニュース > 文化・芸能
在日バイオリン制作者、陳昌鉉氏に名誉町民章
喜びを語る陳昌鉉さん
文化・芸術活動で地域貢献…長野県木曽福島町

 【長野】在日1世のバイオリン制作者、陳昌鉉氏(76)が23日、木曽福島町から名誉町民として表彰された。この日は町村合併にともなう同町の閉町式も開かれ、約250人の関係者が陳氏の受賞を祝うとともに、昨年11月に陳氏が寄贈したバイオリン「木曽号」が、クラシック曲などを奏でて華を添えた。

「バイオリン制作の原点」

 陳氏といえば、1984年11月、アメリカバイオリン制作者協会から世界に5人しかいない「無鑑査制作家特別認定」と「マスターメーカー」の称号を授与されるという金字塔を打ち立てた人物だ。しかし、不遇の時代も長かった。

 明治大学を卒業後の57年、バイオリン制作に夢を求めて、各地を転々とし、最終的にたどり着いたのが、木曽福島町だった。この地で4年余り肉体労働に従事しながら、独学でバイオリン制作を始めた。また、李南伊さんと結婚し、最初の子どもをもうけた。

 この思い出深い土地を「バイオリン制作の原点」と語る陳氏を、同町は温かく迎え、昨年9月の「木曽学シンポジウム」のパネリストとして招いた。そのお返しに陳氏は11月、自ら制作したバイオリンを「木曽号」と命名し、寄贈した。

 その後も講演会や演奏会などで同町を訪れた陳氏は、「木曽の自然が感性を研ぎ澄ませてくれた」と述べ、交流を深めていった。

 この日、夫婦同伴で式に臨んだ陳氏は、受賞後のあいさつで、「悠久の自然と伝統のある町が、わずか4年余り滞在した異邦人に賞を下さることに感謝する。この地の山々、谷に若き日の私の汗と夢がしみている。信州木曽から始まり、世界の舞台に立てたのも、この地の木々と日本人に支えられたからだ」と謝辞。「日本と韓国、日本人と在日の草の根の交流のために、命ある限りすばらしい作品をつくり続けたい」と結んだ。

 友人代表の河正雄・光州市立美術館名誉館長は、「光州の私のコレクションルームにも陳先生のバイオリンなど弦楽4重奏用の楽器4点を寄贈していただいている。文化・芸術関係の地域貢献で、在日1世が名誉町民に顕彰されたのは初めてのこと。在日のみならず、本国国民にとっても励みとなる」と喜んだ。

 その後、受賞を祝う関係者らは「ユーモレスク」や長野県にちなんで当地出身の文豪、島崎藤村作詞による「椰子の実」などの曲を「木曽号」の音色で堪能した。

(2005.10.26 民団新聞)
最も多く読まれているニュース
差別禁止条例制定をめざす…在日...
 在日韓国人法曹フォーラム(李宇海会長)は7日、都内のホテルで第6回定時会員総会を開いた。会員21人の出席で成立。17年度の報告があ...
偏見と蔑視に抗って…高麗博物館...
 韓日交流史をテーマとする高麗博物館(東京・新宿区大久保)で企画展「在日韓国・朝鮮人の戦後」が始まった。厳しい偏見と蔑視に負けず、今...
韓商連統合2年、安定軌道に…新...
金光一氏は名誉会長に 一般社団法人在日韓国商工会議所(金光一会長)の第56期定期総会が13日、都内で開かれた。定数156人全員(委任...
その他の文化・芸能ニュース
韓国伝統の4山寺…世界文化...
3寺は見送り 韓国が世界文化遺産への登録を申請していた「韓国の伝統山寺」7寺について、登録の可否を事前審査する国連教育科学文化機...
韓国の手仕事を味わう…ポジ...
 ポジャギ工房koe(兵庫・神戸市)が2年ごとに開催する「韓国の手仕事 ポジャギ〜繋in東京2018」が10日〜15日まで、東京...
韓国麺料理ガイド…観光公社...
 韓国観光公社大阪支社ではこのほど、韓国のご当地を代表する麺料理の由来や特徴、有名店、関連観光地などを紹介する「韓国麺BOOK」...

MINDAN All Rights Reserved.