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| 鄭進団長とともに歴史資料館を視察する李相得大統領当選人特使(中央) | 在日の本国貢献忘れぬ
李相得国会副議長を団長とする李明博大統領当選人の訪日特使団は17日、東京・港区の韓国中央会館を訪問、鄭進団長をはじめとする民団中央3機関長らと懇談した。
李特使は「6・25(韓国戦争)という国家存亡の時の学徒義勇軍参戦、台風・水害時の義捐金支援をはじめ数々の協力など、厳しい状況の中で、在日同胞は本国の発展に大きな貢献をしてきた。新政権は、そんな皆さんのことを決して忘れないでしょう」と強調した。 李特使一行は、在日韓人歴史資料館を視察、予定の倍以上の時間を割き、館員らの説明に耳を傾けた。この後、民団主催の晩餐会に出席し、民団幹部らと懇談した。
この席で鄭団長は「国民の圧倒的支持で当選した李明博次期大統領に対する在日同胞の期待は高い」と述べ、「民団は今後も韓国の発展に貢献し、あわせて日本地域社会の発展に寄与しながら韓日間の懸け橋の役割をさらに強めたい」と表明した。同時に、「韓日友好関係の進展のためにも、懸案の日本国内地方参政権の実現が必要」と説明し、早期実現への協力を要請した。
これに対して、李特使は、15日の来日以来、日本政府要人および政界要人との会談で在日韓国人への地方参政権付与に理解を求めており、引き続き日本側にその実現を促していくことを明らかにした。
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「地方参政権」日本側に要請 李当選人特使
李相得特使一行は15日、外務省で高村正彦外相と会談し、韓日両首脳のシャトル外交を早期に復活させることで一致した。李特使は日本で暮らす永住外国人への地方参政権付与問題に言及し、「在日韓国人への関心を持ってほしい」と要請した。
李特使は、16日の福田康夫首相との会談では「次期大統領は韓日関係を重視しており、未来志向の韓日新時代をつくっていきたい。経済面でも協力関係を深めたい」と述べ、李明博次期大統領の親書を手渡した。
福田首相は、李特使が2月25日の大統領就任式への出席を招請したのに対して「前向きに検討したい。シャトル外交を行っていきたい。日韓関係の新時代を開こう」と応じた。地方参政権問題についても「関心を持つようにする」と答えた。
17日には参院議員会館で太田昭宏公明党代表と会談し、永住外国人への地方参政権付与に対する公明党の長年の尽力に感謝の意を表明した。18日の民主党本部での小沢一郎代表との会談でも、地方参政権早期付与への協力を求めた。小沢代表は「個人的にも昔から賛成だ」と強調、党内で通常国会への提出が検討されている「永住外国人選挙権付与法案」の実現に意欲をみせた。
(2008.1.30 民団新聞)
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